谷 好通コラム

2014年08月28日(木曜日)

8.28.ぶ厚いベニア板を敷いたベッド、

何ヶ月か前に、
仙台の(昔から使っていた)老舗のホテルに泊まった時、
その頃はまだ腰の痛みが強くあったので、
そのホテルのベッドの柔らかさが、
寝た時の腰のゆがみに成って非常に痛くて
ベッドから転げ降りて、床の上に寝たりして、
大変惨めな思いをしました。
そんなこのホテルのベッドの柔らかさを、このブログでもぼやきました。

 

あれから腰も回復してきて、痛みもほとんどなくなったので、
その老舗のホテルのまた泊まろうと思いました。
駅に近くて便利だったからです。
しかし、ひょっとして、
腰の回復がまだあのベッドの柔らかさに耐えられなかったら大変なので、
私の秘書役をしてくれている事務所の女性に頼みました。
「ホテルに電話をして、”硬いベッド”の部屋を頼めるなら、頼んでください。」
そんなことは無理だろうなと思っていたのですが、ダメもとです。
そうしたら、
なんと、ホテルがOKしたと言うのです。
「ホー、言ってみるもんだなー、さすが老舗のホテルだ。」と感心しました。

 

気分よく、昨日、仙台に来ました。
昨日は、仙台市内での仕事を進め、でも少し時間が開いてしまったので、
午後3時過ぎ、仕事のルートを外れてホテルにチェックインする事にしました。
少しの時間、腰を伸ばしたかったこともあったのです。
特別に頼んでOKをもらった”硬いベッド”も、
どんなのが入っているのか、楽しみでした。

 

自分の部屋に入ってみて、
まずベッドに座ってみます。
東横インのベッドのような硬いベッドを期待しました。
ところが、びっくり、
硬いことは硬いのですが、ガチガチに硬いのです。

 

ベッドのマットレスの上に、
厚さが2cmくらいありそうなベニア板が、
1cmくらいの薄いマットと一緒にシーツでくるまれて、
ベッド一面を覆うように置いてあるのです。
だから、
まるっきり板そのものの上、
板の間にそのまま寝ているようなものです。
びっくりしました。
本当に腰を痛めている人には、
これぐらいにガチガチにしないとダメなのかもしれません。
セミダブルの大きさのベッドに、
ベニア合板がぴったりの大きさに切ってあるので、
このために用意してあるものなのでしょう。
だから、本当にこんなガチガチの板そのものの上に寝なければならないほどの、
腰痛というものがあるのかもしれません。

 

しかし、私は、フロントに文句を言いました。
「私は、硬いベッドをと言ったのであって、
あれはベッドではない。文字通り”板”です。
申し訳ないけど、取っておいてください。」
そういって、ホテルを出て、また仕事に行ってしまったのです。

 

その夜、遅く、
仕事が終わって、食事も終わって、
部屋に戻ったら、ベニア合板は取ってあり、
またあの柔らかいベッドに戻っていました。

 

腰が痛いものにはつらい柔らかいベッドです。
でも、腰はある程度回復しているので
何ヶ月前の時はあんなに苦しんだのに、
今回は眠ることが出来、
それほどの苦痛にはならなかったのですが、
起きた時には、腰はやはり悲鳴を上げていました。

 

いずれにしても、
この老舗のホテルは、”あきらめました。”
柔らかすぎるベッドか、
それがイヤなら、カチカチの”板の上”のベッドか。
さすがにもうこのホテルに泊まることはないと思います。

 

あの板のベッドは、
「硬いベッドを」と言われた時の為に用意されていたのでしょうか。
本当にあの板のベッドが必要な人がいたのでしょうか。

 

不思議で仕方ありません。
いずれにしても、
このホテルの責任者の人は、
あのベッドの板の上に寝ることは体験していないでしょう。
ひょっとしたら、こういうことがされていることを知らないのかもしれません。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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