谷 好通コラム

2015年04月24日(金曜日)

4.24.ドライブスルー洗車機で洗います。

私が18才で最初に勤めた会社は、
出来たばかりの
どちらかというとやんちゃで、
あの頃、急成長をした石油販売業(ガソリンスタンド)の会社でした。
21才で店長になって、
その会社で仕事も遊びも覚えたのですが、7年間勤めて辞めました。
その1年後、その会社は石油ショックのあおりを受けて倒産しました。
私は決してそれを見越して辞めたのではないのですが、
結果として、良いやめ時でした。

 

次に入った会社は、ある大きな会社で、
最初の会社とは正反対の固い会社でした。
この会社でも、ガソリンスタンド(SS)の店長をやりました。

 

その会社で何年か経ったある年末の日のことです。

 

年末だけあって店は大賑わいで、
店長の自分を含めスタッフはもう何日も休んでいません。
年末のラッシュが続き、みんな働きづめでかなり疲れていました。
でも、年末は毎年こうです。
サービス業なのですから、お客様が集中する年末が忙しいのは当たり前です。

 

給油も多かったし、オイル交換などの作業も順番待ちが出来、
さらに長い10台ぐらいの”洗車待ち”行列が出来ていました。
昔はセルフ洗車ではないので、
スタッフが順番に洗車機に入れています。
順番が来て洗車が出来あがるまでに1時間以上はかかっていました。

 

その会社はSSの他に、商社的な仕事もあったので、
事務所には何人かの営業社員がいましたが、
SSの仕事は出来ないので年末でも店舗に出ている人はいません。
その営業の一人、親会社の役員さんの息子がやってきました。
その息子さんは、この会社に勤めて営業の修行をしているのだそうです。
だからみんな、彼をただの営業社員としてだけでなく、一目置いていたのです。

 

そんな彼が、年末ラッシュのSSにやってきて、
洗車の行列を見「わぁー大変ですね。お疲れ様です。」と言います。
そのラフな姿を見ると、どうも手伝いに来たのではなさそうです。
それでも、
みんなをねぎらうつもりであったみたいだったので、
私も「はい、お疲れ様です。すごいでしょ。」と答えたのですが、
その次に、
「ねえ、僕ちょっと急いでるんで、
洗車の順番、一番前に入れてくれないかなー。」
一台くらい入れても分らないでしょ。ねっ、お願い。」
・・・・
「アホかっ、バカ。帰れっ。」
つい頭に血が登って怒鳴り、追い返してしまいました。

 

もう三十数年も前の、
あの時の情景は今もはっきり覚えています。
うす笑いを浮かべた彼の表情も覚えています。
ふと思い出すと、あの時の怒りが、
私の価値観の小さな一部分を占めているのかもしれないなと思います。

 

自分の車をキーパーLABOで手洗いで洗ってもらう時は、
雨が降っている日に決めています。
もちろん料金はキチンと現金で払います。
やっぱり手洗い洗車は隅々まできれいになります。
あるいは、
ドライブスルー洗車機を利用します。

 

月末に近い日、たまに、
予算に実績がほんの少し足りないどこかのLABO店舗が私に頼んできます。
「ダイヤモンドキーパー、社長の車にかけさせて下さい。」と。
ダイヤモンドキーパーあるいはクリスタルキーパー(現金で払います)は、
技術開発の責任者増田君の実験によると、
「スポンジブラシのドライブスルー洗車機」で、
100回連続!でシャンプー洗車をしても、ビクともせず、
キズ一つ入らないので
私は、近所のSSにある「ドライブスルー洗車機」か、
あるいはキーパーLABO東郷店の”純水”ドライブスルー洗車機で洗います。
ここのは”純水仕様”なので、拭き上げをしません。楽ちんです。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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