谷 好通コラム

2015年08月07日(金曜日)

8.07.「6人掛け」の6シートに「1人だけ」座っている3シート。

先日、午後12時半から店長会議があるので、
11時半に昼食を食べに出ました。
4人連れです。
そんなに急がなくても大丈夫そうな時間でしたが、
なるべく早く食べられるように、
ファストフードの小さなレストランに行きました。

 

昼前なのでまだ空いているだろうと思ったのですが、
店に入ると、席がないので待って欲しいと言われました。
カウンター席もダメだという。

 

この店舗は6人席シートが6組と、
6人位が座れるカウンターがありました。
6人×6組+6人=42人がキャパシティーになります。
ところが、
その時は、
6人シートに1人しか座っていないシートが3つもあって、
残り3シートにも2人ずつしか座っていません。
そしてカウンターは3人が散らばって座っているので、
席がないから待ってくれと言うのです。
だから、
実際に店内にいたのお客様は
(1人×3組)+(2人×3組)+3人=12人で、
42人のキャパシティーに12人が座っているだけなのに、
「すみません、ただいま席がありませんのでお待ち下さい。10分くらいで空くと思います。」
と、なってしまったわけです。

 

それで私は店の女性スタッフに言いました。
「一人で来たお客様にはカウンター席をご案内することになっているのでしょ。
マニュアルにそうなっているのではないですか?」
そうしたら女性スタッフは、
「さっきまで、空いていたので、自由に座っていただきました。」
とおっしゃる。

 

開店して最初のうちは席が空いているのは当たり前で、
しかし、昼になったら混んでくるのは分っているのだから、
最初のうちから席を整理していかないと、
空席ばかりなのに、座れないお客様が出て、迷惑がかかります。

 

席が空いているうちから
一人で来たお客様に「カウンターにお願いできますか。」とは、
“言いにくい”かもしれませんが、
自分が言いにくいから、何も言わずに、自由に座っていただいたら
席が無くなってしまって
後から来る多くのお客様に迷惑をかけたのでは、
店のスタッフは、自分が言いにくかったので、言わなかったという
自分勝手な理由で、
他のお客様に対して無責任なことをしたと言わざるを得ません。

 

お客様のことをキチンと考えるならば、
お客様の言うこと、されることを、単純に受け入れるだけではなく、
他のお客様のことも考え、
「お願い」をして、
ある程度のコントロールをすることは必要であると思います。

 

お客様を100%歓迎することと、
お客様の言うがまま、されるがままにしていることは別のことで、
お客様は決して悪意を持っているわけではありません。
それでも、一人のお客様のするがままにしていると、
結果的に他のお客様の迷惑になってしまうこともあります。

 

言いにくいから、言わないのは、自分の勝手な都合であって、
決して100%お客様歓迎ではないことを、
42人キャパシティーの店内の席に、
たった12人しか座っていないのに、
「席がないのでお待ちください。」と言われたこの店で教えられました。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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