谷 好通コラム

2015年12月08日(火曜日)

12.08.血のつながりを考えさせられたお葬式

今日はお葬式でした。
古くからのしきたりと血族の序列を重んじた格式のあるお葬式で、
私は、たくさんの事を考えさせられました。
昔からのしきたりでは、
家の血のつながりはあくまでも男中心で、
男子の生まれた順番で親戚の序列が決まり、
女子は他の家に嫁いで、
他の家の中での男子の序列に付属する存在になることが前提であり、
生まれた家の中では序列外となる。
でも嫁いだ先の家の中では、
嫁の上に存在する亭主の両親とは直接的な血のつながりがなく、
亭主とも、その両親とも、血のつながりを元とした家族ではない。
自分が産んだ子供が亭主の両親の孫として、間接的な血のつながりは出来るが、
直接的な血のつながりはなく、
頼りは、孫の存在よりも、むしろ”魂”のつながり、
とりわけ亭主との魂のつながり。
男系の家族の中での嫁の、
この微妙な存在の位置づけ。
そんな中で、しっかりと自らの存在を、魂のつながりで造り上げている見事な女性たち、
惚れ惚れするような、輝く女性たち。
忘れていた自分が子供の頃の、”親の代”の家族の母を思い出しました。
お葬式の中で、
昔ながらの「お焼香」などの順番について、考えていて
そんなことを考えました。
これを封建的として否定する意味ではありません。
そうではなく、
昔は、
力仕事が中心の”生活の糧の主役”が、”男”であり、
家族として生きていくことが、
家族みんなで身を寄せ合っていかねばならなかった時代、
合理的に生まれた、一番、強い仕組みだったのだと気が付き、納得したのです。

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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