谷 好通コラム

2016年09月07日(水曜日)

9.07.どんどん増える関係者を絞ると

会社の規模が大きくなって、
組織も分化し広がっていく時、
一つの要件についての関係者がどんどん多くなる現象があります。
一つの検討すべき対象に、
多くの角度からの、多くの見方の議論がされて、
議論の精度を上げという意味では良いことなのかもしれませんが、
人数が増えると、会議に居るだけの傍観者的人数が増えることにもなって、
議論が希薄になるように気がして好きではありません。
よく思うのですが、
会議に出てもメモを取るばかりで
ちっとも議論に参加してこない人がいますが、
あれは何のためのメモなのでしょうか。
あれは何かのためでもなく、メモのためのメモであって、
知識を受け入れるだけの学生気分が抜けていないのでしょうか。
議論の場所は、
人の意見を受け入れると同時に、
自分の意見を発信する場でもあります。
メモを取っているばかりでは、議論の場にいること自体の資格がありません。

 

とは言っても、
概して言えば、みんなよく発言します。

 

組織が大きくなるにつれて関係してくる人数が増えてきますが、
思い切って絞れば、活発な議論は際限なく続きます。
関係者が増えると、その分、仕事や任務の責任範囲が狭くなって、
一人一人の発言の範疇も狭くなって、議論が幅狭くなって、
全体として活発ではなくなるものですが、
思い切って絞るだけ絞ると、
それぞれが与えられた範疇にとどまった発言をしていられなくなって、
ずけずけと人の領分まで入って議論し始めると、議論は湧きます。
関係者が増えて、議論が薄まっていると気が付いたら、
思い切って参加者を絞ることです。
新しいことを憶えました。

 

昨日の雲

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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