谷 好通コラム

2016年10月11日(火曜日)

10.11.映画「ハドソン川の奇跡」を観て思ったこと。

一昨日、久しぶりに映画を観てきました。
いつもの阿久比ユナイテッドシネマで、今話題の「ハドソン川の奇跡」です。
年7~8本は観ている映画をしばらく観なかったのは、
単に忙しかっただけでなく、たぶん、気持が整っていなかったからです。

 

人は大ざっぱに2つのタイプに分けられると思うのです。
人の幸せで、自分も幸せになれる人。
つまり共感性を持っている人。
逆に、人の幸せを奪っても気にならない人。
この2種類。
これは意外とはっきり分かれているが、普段は見分けがつかないものです。

 

「ハドソン川の奇跡」では、
不時着水したA320に河にいたすべてのフェリーが、
誰も躊躇することなく救助に集まって、
1人の犠牲者も出さずに、全員助かった。
機長が沈む寸前の機体に最後まで残って、助けるべき乗客が残っていないか、
探し回っている姿や、全員が助かったことを知った瞬間の何とも言えぬ表情が、
この機長の人間としての価値が見えて、とても感動的でした。
人が人を想う気持ちは、人間の価値の最たるものです。
ハドソン川で155人全員の命を助けたすべての人達の価値です。

 

人は動物の中で共感性をもつ唯一の存在と言われます。
共感性とは、相手の人の喜びを自分の喜びと感じる心です。
チンパンジーなど霊長類の一部にその痕跡が見られることも知られていますが、
基本的に人の気持ちを自分の気持ちに写して感じられるのは、
人間の人間たる特徴なのだそうです。
しかし、それが欠けた者もいます。
自分の得のためには、人の損とか悲しみを何とも思わない者がいます。
普段の生活では判りませんが、いざとなった時に、その本性が判ることがあります。

 

そういう意味でも、ハドソン川での出来事は”奇跡”だったのかもしれません。

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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