谷 好通コラム

2017年02月11日(土曜日)

2.11.「面倒だから丸投げ」人間は意外といます。

役職が上がるに連れて
担当部署にやってくる仕事を、
部下に振り分けて仕事を進めるようになるが、
それが、部下に仕事を丸投げにして、それっきりになる場合がある。
その上司は「部下を信頼しているから。」なのだろうか、
いや違うだろう、その上司は、ただ単に無責任なのか、気が弱いだけでしょう。

 

あるいは、
上司が部下に任せた仕事の途中でその進行状況や内容を確認すると、
その部下が
「一度、仕事を任せた以上、信用してほしい。
途中で確認をするとは、私を信用していないのか。」なんて
バカな逆切れをするようなことも稀にありますが、
こういう者は、論理的なものの考え方が出来ない我が強いだけのアホなので、
早目にどうにかした方がいいようです。

 

部署の長には、自分の部署に来た仕事をなし遂げる責任があります。
だからその部署の「責任者」という役割です。
部下に仕事を振り分けてやらせとしても、
その仕事の責任は、その部署の長であるその上司にあり続けます。
その部下は、その部署の長である上司の責任のもとにおいて
その仕事は進められるのですから、
責任者である上司は、仕事の結果だけでなく
その仕事の過程においても、
進行状況を確認する責任があります。
その仕事を進めるに当たっての方向や方法が間違っていないか、
他への影響はどうなのか、進行スピードは大丈夫か。
その仕事の責任者である上司は、
どの過程においても、些細な部分においても、
確認をする責任があります。

 

何か問題があれば、その問題に対処する手を打たなくてはいけません。
それには三つの方法があります。
一つは、その部下の仕事の方法を変えさせる。正す。
二つ目は、その仕事の担当を他の者に変える。
多くの場合は、三つ目の、その両方を変えることになります。
これは発見したその問題の結果が及ぼす影響が重大であればあるほど、
躊躇することなく、素早く手を打つことです。
問題解決の手だては、
問題発生する結果に手遅れにならないように打たなければ意味がありません。

 

これは経営の視点からも、経営者としてもっとも大切な仕事のひとつです。
と、私は思います。

 

 

これがいつもの日常の仕事においても同じことだと思うのです。
たとえば、手洗い洗車ひとつにしても、
店長は部下のスタッフに仕事を振り分けますが、
その手洗い洗車の出来上がりの品質は店長の責任です。
お客様から見てそうです。会社から見ても当然そうです。
例えば悪い例ですが、
そのスタッフの技術が未熟で、
手洗い洗車の動作もぎこちなくて、
素人のお客様から見ても「こいつ、うまくないなぁ、大丈夫かな?」
でも店長は知らぬ顔。
その結果、
手洗い洗車の出来上がりが悪かっとしたら、
お客様は、当然、文句を言いますが、
店長が「このスタッフが悪いんです。こいつを叱ってやってください。」
なんて言ったら、この上司はバカです。

 

仕事をキチンとしたレベルで完成させることは
その部署の責任者の責任です。
仕事を部下に丸投げして、
その過程も、結果も確認しない者は、
無責任極まりなく、この仕事の責任者として失格であり、
その仕事を受けるその部署の”長”たる責任者として、
不適であると言わざるを得ません。

 

もっと簡単に言えば、
その仕事が自分に”面倒”なので、という動機で
自分が頼まれたのに、身近の部下に丸投げし、放り出す奴は、
いい仕事ができる訳もなく
組織の上の役職には、素質として不適であると見ます。
しかしこんな丸投げ人間は意外といます。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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