谷 好通コラム

2017年05月29日(月曜日)

5.29.しないこと、楽することに意味があるのか、

私はしないこと、楽(らく)することが嫌いで、
いつも何かをし続けていたい性格です。
働き者であるという訳ではなく、「しないこと」が嫌いなだけかもしれません。
娘の家などに行った時、居間に座らされて、
娘から「お父さんちょっとそこで”くつろいで”いて。」なんて言われると、
何もするなと命令されているようで、一番つらい。
私は”くつろぐ”のが大の苦手で、
ただ何もせず、じっとしているしかないツラい時間なのです。

 

いつも何かをしていたい。
体力はまるでない方なので、動き回ることはあまりないが、
テレビを見ていてもしょっちゅうチャンネルを変えるし、
PCを開けば、入ってくる情報を見ているだけでなく、
何かの画像を作ったり、何かを書きたくなって、
いつもパチパチとキーを叩いています。

 

何もせずにじっとしていることが一番苦手です。
そんな時は本を読めばいいのですが、
そういう時に限って、読みたい本を持ってきていないものです。

 

だからなのでしょうか。
仕事をしているにしても、じっとデスクワークだけをし続けるのは苦手です。
会議でも、じっと人の話を聞くばかりで
自分の意見をちっとも述べないなんてことは絶対出来ません。
議論が始まると自分から話たくって仕方ありません。
議論を戦わせるのは大好きです。
じっと聴く側に立ち続けるのは、私は苦手です。
聴くばかりで自分から話をしないのは、議論の能力が低いのでしょう。
その人は受動的であり、貰うばかりであって、
能動的な、与える能力が低い人になります。
いわゆるテイカー(貰う人、奪う人)と呼ばれる人です。
仕事とは自分が、自分以外の相手に付加価値を与え、提供することなので、
仕事とは本来的にギバー(与える人)がすることです。
逆に言えば、
与えることをしない人とは、仕事が出来ない人ということになります。

 

あるいは、
人によっては、
デスクワークが上等な仕事であって、
動き回り、体を動かして働く仕事は下等だと思っている人がいますが、
そういう人は変なのでしょう。
身体を動かさないことが得であって、楽をすることが上等であり、
身体を動かすことは損であって、楽ではないことは下等だと思っている人は、
ただの怠け者であり、非生産的な人と言っても良い存在です。
チームワークにおいて、このような人の追放が、
仕事の効率を上げるためには、最初にやっておかなくてはならない仕事です。

 

もちろんデスクワークにも意味のある生産的な仕事もあります。
ものすごく重要な仕事はいっぱいあります。
デスクワークでしかできない大切な仕事もいっぱいあります。
でも、
デスクワークであることそのものには意味はありません。
単にデスクワークしかしたがらない人は、
多くの場合、役に立たない人です。
「しないこと」が「楽」であって「得」なこととする価値観は、
役に立たない怠慢好きな人なのでしょうか。
私は大嫌いです。

 

考えることを惜しまず、
意見を言うことを惜しまず、
身体を動かすことを惜しまず、
技術を提供することを惜しまず、
歓迎の気持ちを惜しまず、笑顔を惜しまず、
相手に喜びを与えることを惜しまず、
相手に価値を与えることを惜しまない。
利己的ではなく、利他的である。
そんな人が、仕事が出来る人といえます。
デスクワークをすることそのものには価値はありません。
ましてや「しないこと」、「楽をすること」には何の価値もありません。

 

すべての真実は現場にあります。
お客様との接点に真実の全てがあります。
私はそう思う。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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