谷 好通コラム

2018年03月07日(水曜日)

3.07.思わず買った「それいけ!小型犬」のとりあえず勝ち

「それいけ!小型犬」とは、ドックフードの商品名です。
もちろん小型犬用に調整されたドックフードなのでしょう。
これをわが連れ合いは
どこかのホームセンターのドックフード売場で、
「リンダ」の為に衝動的に買ったそうだ。

 

ドックフードの商品名に「それいけ!小型犬」とは、見事ではないか。
我が家のようにトイプードルとかチワワとか
小型犬種のペットを飼っている飼い主には、
自分の家の犬の為の商品だと、一目で解かるし、
しかも「それいけ!・・」とは、いかにも、元気が出そうな商品ではないか。
なにより、我が家の小型犬が飛びつくほど好きなドックフードのように思える。

 

「商品名」とか商品を表現する「ことば」「言葉」「コピー」は、難しい。
その商品を表現する”言葉”次第で、
商品の売れ行きが大きく変わるものです。

 

 

どんなにうまく表現したつもりでも、
それを読んだ「お客様」が、
その言葉から何を理解し、どう感じ、どう思ったのか、

 

造ったこちら側は一切関係なく、
お客様という「向こう側の人」が、
その商品を表現した「言葉」「コピー」から何をどう連想して、
何をどんな風に思ったのか、第一印象はどうか、
果たしてその商品を理解したのか。
そして、
「買いたい」と思ったのか、「欲しい」と思ったのか、
すべてはその一点にかかる。

 

色々考える。
小型犬専用に調整された商品コンセプトの商品に、
「小型犬が飛びつくほどおいしいドックフード『元気君』」
とか、
「小型犬専用ドックフード『ちっちゃい君』」
とか、
「小さな犬種にとっての味がいい『小さなおいしい』」
とか、
商品開発部、あるいは企画部の連中が、
自分たちの存在意義をかけて、全力で考える。
しかし、そのプロたちの中で「それはおもしろい」と評価をもらっても、
お客様が「欲しい」と思わなくては、
その商品が「売れる」という単純な目的は達せられず、
その商品を表現する「言葉」は失敗であったことになる。
大至急「商品名」「表現」「コピー」「ことば」を変えなければならない。

 

そして、その商品が一度買ってもらえれば、
買い続けたくなるような商品力を持った商品だったならば、
その商品は成功したことになる。

 

まず最初に、
買いたくなるような「商品名」「表現」「コピー」「ことば」が必要だ。

 

我らが「それいけ!小型犬」とどうだったのか、
とりあえず、お客様であるわが連れ合いの心に
「買いたい」と思わせたのは成功だった。買った。
「それいけ!小型犬」の勝ちである。

 

それから先は、リンダというもう一人の主人公が「食べる」かどうか、
毎日「欲しがるかどうか」が勝負である。

 

飼い主には勝ったが、リンダに勝てるかどうかは別物である。

 

小型犬のリンダは、
最近、猫のチーちゃんと、
直接会っても、喧嘩などせず、
「あそぼーよ」としきりにちょっかいを出すのだが、
猫のチーちゃんの方が、まだ、
「やだよっ」と相手にしないつれなさで、
仲良しにはまだちょっと程遠い二匹です。
でも、噛みついたり、ひっかいたり、相手を傷つけるようなことはしません。
もうすぐ、最高の平和がやってきそうです。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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