谷 好通コラム

2018年04月06日(金曜日)

4.06.チーちゃんはリンダが大好きで、リンダもチーちゃんが大好き

最近、猫のチーちゃんと犬のリンダの仲がすごく良くなった。

 

最初の頃は、
同じ部屋で会うと、
リンダがはしゃいでチーちゃんを追い、
チーちゃんも迷惑そうな顔をしながら逃げて、
でもすぐに、逆にリンダを追うとリンダは素早く反対に逃げて、
行ったり来たりで、でもリンダがしつこいので、
結局、リンダが届かない所にチーちゃんは逃げて、
追ったり追われたりは、そんなに長くは続かなかったのです。

 

でも、今は、リンダがチーちゃんに追いついて、
チーちゃんに乗りかかっても、チーちゃんは平気な顔をして、
でも面倒くさそうに、逆にリンダを追って、そんなことを何回かした後、
リンダはチーちゃんにちょっかいを出しながら、
チーちゃんを追い越して、
チーちゃんがリンダを追っているような順番になっても、
そのまま並行して走っていたり、
そうすると仲良く並んで走っているようにも見えて、
あるいは、
お互いがお互いの存在を許して、
ジッと数センチ離れているだけで座っていたり、
リンダとチーちゃんは、今、ものすごく平和なのです。
それは、お互いがお互いを我慢しないから、
うまく行っているのかもしれません。

 

私も、相手に何か思ったことがあったら、
その場ですぐに言うことにしています。
思ったことをその場で言わず、腹に入れて熟成させてしまうと、
相手のことが許せなくなってしまうこともあるし、
ろくなことはありません。
だから、思ったその場で、思ったような言葉を発し、
それが主観的な誤解であるかもしれませんが、
そうならば、その場で相手からの反論があって、
誤解が解ければそれで解決したことになって、良いと思います。

 

でも、そんな時にも一つの鉄則があると思うのです。
自分を被害者にしてはいけないということ。
相手が自分を攻撃して、
自分はその被害者であるというような位置関係には絶対にしないこと。
たとえそう感じたとしても、
そんな筈はないというスタンスを絶対に守る事。

 

人は相手から、加害者扱いをされると、
どうしようもなくなって、ものすごく惨めな気持ちになります。
相手を攻撃したつもりもなく、
相手を被害者にしたつもりもないのに、
相手から「あなたはひどい人だ。」と被害者のスタンスで非難されると、
その人との平和を保つことが出来なくなってしまう。
へたすると争いが始まる。

 

相手に思ったことを、
思った時に、その場で言うことは、
言葉を腹にしまって下手に熟成させるよりよほどいいのだが、
相手に対して思ったことが、自分の被害意識であった場合には、
取り返しのつかない争いの元になる場合が多いので、
その感じたことが自分の被害意識であった場合は、
それは誤解であるはずなので、
それが誤解であるはずであることを前提とした話をする。その場で、
すると、
その被害妄想は、やはり誤解であることが分って、
うっかり始まったかも分らない争いにならずに済む。

 

人は、自分に不安が有ったりすると、
つい、相手から攻撃を受け、
自分が被害を受けているような気持になりがちだ。

 

戦争はいつも「我々は被害者である」から始まる。
ヒトラーは「自分たちの民族がユダヤ人に搾取されている」と言った、
戦前の軍閥は「鬼畜米英が日本民族を苦しめている」と言った。
逆に米は「真珠湾攻撃を忘れるな。」と自分達が被害者であることを言った。
人は、自分たちを被害者にして、
相手に攻撃を加えることを正当化する傾向がある。

 

私達は、
チーちゃんとリンダを見習うべきかもしれない。
チーちゃんはリンダからいくら吠えられても、追いかけられても、
それがリンダの好意のハシャギだと判っているので、
決して怒らず、追いかけ返しても、攻撃を加えることなく、
追いかけっこを楽しんでいる。
チーちゃんはリンダが大好きで、
リンダもチーちゃんが好きでたまらない。
だから、相手を攻撃する訳がなく、
だから、どちらも被害者になる訳がない。
だから、チーちゃんとリンダは平和で仲良しだ。

争いは、自分が害を被っていると言った時から始まることが多い。

 

自分は相手が大好きで、
相手も自分が好きでたまらない。
だから、相手が自分を攻撃する訳がなく、自分も相手を攻撃する訳がない。
だから、どちらも被害者になる訳がない。
だから、みんな平和で仲良しだ。

 

 

アリが運んだ種から、きれいなスミレが咲いた。

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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