谷 好通コラム

2018年08月06日(月曜日)

8.06.私より年上のスーパーマン

今日の昼は再び40℃を越していたのだろうか、
昼ご飯を近くのセルフうどん屋「どんどん庵」に行って、
駐車場から店入り口のドアに歩くほんの20歩ぐらいで目が眩んだ。
日が当たっていなくても空気の暑さだけで目眩(めまい)がしたのだ。
クーラーが効いたどんどん庵の店の中で、冷麦を食べて、
さっさと出ればいいのに、
外の暑さにたじろいで、5分くらい、どんどん庵の中で涼んでしまった。

 

このキチガイじみた暑さの中、
みんなはどうしているのだろうか。
冷麦を食った後、セルフうどん屋の中から出ずにいる自分が恨めしかった。
八月もまだ初旬、お盆前の一番暑いさなか、
キーパー選手権を開いている事に、本当に申し訳なさを思うが、
そうとしか思えないのは、
歳とって弱った自分の物差しで考えるからだろうか。

 

会社の若い幹部たちは、
積極的に全国のPRO SHOPさんの店舗を廻っているようだ。
なのに、セルフうどん屋のクーラーから出られずにいる自分が情けなく思え、
自分の仕事の在り方を考えさせられた。

 

今日の朝、私達の会社よりもはるかに大きな会社の社長さんであり、
私よりも少し年齢が上なのに、
スーパーGTのレースにご自分自身が出場し、
サーキットを走っているスーパーマンのTさんが来られて、
昨日のレースを「完走」されたのに、
その疲れを微塵も感じさせず、
もっと速く、あと一周1秒はどうしても速く走りたいと真剣におっしゃる。
人間は「年齢」だけでなく、
いかに自分を鍛え、いかに高めるかなのだろうか。
もうすでに大きな差が出来てしまった大先輩の話を聞き、
私の会社の何倍もの規模があって、何倍もの人がいるのに、
ご自分で現場を回るのが日課だとおっしゃるのにはびっくりした。
みんなが揃っている土日に廻られるそうだ。
そして相手になりきって話をするのがすごく疲れるのだそうだ
私達と同じである。
また、どんな偉い人でも、その会社に入ったら、必ず一ヶ月は現場に出すとは、
何と自分に近いのだろうかと、親近感を持った。
そうでないとその会社の”仕事”が、体感として理解できる訳がない。
まったく同感だ。
体感として仕事を理解しようとしない上司に使われる部下はかわいそうだ。
その仕事の苦労も喜びも理解されないままで仕事をするのはつらい。
特に今日のように凄まじい暑さがある日はそうだろう。

 

相手に解らないことを期待して難しい言葉をわざわざ使って、
自分の有利を確保しようとする人が多い中、
久しぶりに爽快なお話をいっぱい聞けました。
信頼とか信用とは、
やたらとカタカナを使いたがるうさん臭い連中には縁のないことです。
相手に解らないだろう言葉をわざわざ使ったり、
やたらとカタカナを振り回す連中は自分が信頼できない人種であることを、
振りまきながら歩いている事に、気が付いているのだろうか。

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2018年08月06日(月曜日)

8.05.舘会長が予言したかTOM’S初の1位・2位ゴール

今日はスーパーGTの富士500マイル戦でした。
500キロレースかと思ったら、よく見ると500マイルとある。
つまり800キロレースで、
今年からなくなった鈴鹿1000キロレースの代わりのような位置付けか。

 

800キロの超長距離レースなので、
昨日の予選7位はほとんど影響なくレースを戦える。
逆に言えば僚友#36の予選三位もほとんど関係なく闘いが必要だ。

 

レースが始まる前、
TOM’Sの舘会長が、ピットのテントにいつものようにいる私に言った。
「私は今日、優勝するような気がして仕方ない。
私がそう感じた日には不思議と本当に優勝することが多いんですよ。昔から。
#1のKeePerも表彰台が夢じゃないと思えるんです。
私には変な能力があるんですかね~」

 

そんなことがありながらも、
ピットのテントには、応援の皆さんが入れ代わり立ち代わりで
大賑わいであり、舘会長の不思議な一言の事は忘れていた。

 

177周の長丁場、僚友#36は、
ル・マン24時間レースで優勝したばかりの中島一樹選手と
関口選手の素晴らしい速さでレースを盛り上げるも
二度のピット作業のミスで、三位のポジションがなかなか上がっていかない。
我が#1KeePerTOM’Sはスタート時、まだタイヤに熱が入ってない間に、
いつものようにニックが素晴らしい速さで7位から5位に順位を上げ、
コンスタントにレースを進める。

 

レースの中盤、ミシュランタイヤが意外ともたないことから#36も#1も
ポジションを上げつつ、終盤にかかった時、
この日速かったGT-Rが次々と壊れて脱落し、
#36がトップに立ち、#1が二位で、#36に0.8秒遅れにまで迫ったが、
お互いに長距離レースの終盤、消耗したブレーキをいたわって、
同じチーム二台でのデッドヒートを自重して
#36が優勝し、#1が第二位でゴールした。
富士スピードウェーにおける800kmに及ぶ超長距離レースは、
なんとチームTOM’Sの1位2位フロント独占の圧勝で終わったのです。

 

後になって見ると、
レース前、舘会長から初めて聞いた
「今日は優勝するような気がする・・」の言葉が、
想い出されてきたのです。

 

何はともあれ、これで#1 KeePer TOM’Sは、
シリーズランキング暫定トップに躍り出たのでした。

 

PHOTO by Yoshifumi Nakamura

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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