谷 好通コラム

2019年08月28日(水曜日)

8.28.残念だったが、ひょっとしたら逆に縁を得たかもしれない。

九州の北部で記録的な豪雨が降り続き、
私も明日の長崎行きが中止になりました。
久しぶりの長崎は楽しみにしていたので大変残念ですが、
たまたま出ていた鹿児島の有望な物件を、急遽見に行くことになって、
それはそれで、何か得したような気がしたのです。
ひょっとしたら、
明日行かなかったら逃していたかもしれない物件を、
たまたまの偶然で、急遽行けることになって、これも一つの縁かもしれません。

 

そんなことが今までの過去にもいっぱいありました。
たまたまの偶然で手に入れた縁もあれば、失った縁もあったのかもしれません。
そういう意味では、私達は、
何もかも自分の意志で動かしているような気になっていても、
もっと大きな見えない意志で動かされているような気にもなってきます。

 

太古の人間が、
神の存在を思いつき、
神がいると考えると何もかものつじつまがうまく合って、
何もかもの説明が着くことに気が付き、
地域とか民族によってそれぞれに神が出来て、
価値観が共有されるようになると、文明が出来上がってきたらしい。
(今ベストセラーの「サピエンス全史」が面白い。)
価値観の共有が文化だとするならば、
神の概念は人類史に豊かな文化を創りだしてきたとも言えるのでしょうか。

 

もしかしたら、
私は、神様のおぼしめしで長崎行きが中止になって、
神様のおかげで鹿児島のすごい物件を手に入れるのかもしれない。
何がどう巡って、何がどうなるのか全く分からないのだから、
何が幸運で、何が不幸かも解かったものではない。
解かっているのは、
自分が誰かのせいで不幸だと思い始めたら、
誰かのおかげで幸せになることも無くなるという事だろうか。

 

いずれにしても、
誰もが持っている共通の等しい運命は死ぬということ。
限りある人生が、
いかに長いかということに意味があるのか。
限りある人生をいかに快楽に豊かに生きるということに意味があるのか。
自分の人生を他人の定規で測られても困る。
いつも思うのだが、人生は成るようにしかならない。
ジタバタしても、いくら嘆いても、成るようにしか成らないのだから、
精一杯の事を、堂々と心置きなく成せばいい。と思う。
その上で、
自らに与えられた運命をいかに潔く受け入れるかで、
自分の人生の自分にとっての価値の高さが決まって来るのではないか。
長崎行きが中止になっただけだが、
色んなことを考えてしまった。

 

歳をいよいよ取ってきたのだろうか、
色んなことを自らの人生においてどうなのかなんて、
すぐにオーバーに思うようになった。

 

 

 

先日、孫たちが来て組み立ててくれた「内臓シリーズ」のカブトムシ。
腹の部分が透明で内臓が見える。

 

 

角度を変えるとほれぼれするほど迫力がある。

 

 

タランチュラも腹の部分が透明になっている。

 

 

我が家の玄関。私はかっこいいと思うが、たいていの人はびっくりする。

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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