谷 好通コラム

2020年01月29日(水曜日)

1.29.正しく、素早く、無制限に提供すべきだと思う

新型ウィルスによる肺炎は、
中国の国内外でいよいよ広く拡散され猛威をふるっている。
ガッカリしたのは、
中国共産党は人口1,100万人の大都市・武漢を、
ウィルス蔓延を阻止する為に何と交通封鎖までしてしまったことを
大きな驚きとともに、ある意味、喝采したのだが、
武漢の市民は、封鎖される直前に、500万人も武漢を脱出していたことだ。
悪い意味で、さすがに中国人と思いながら、
保菌者の確率が高い地域の人々が、なんと500万人も大拡散とは、
想像を絶する事態だ。

 

ウィルスに汚染されている可能性のある人々が
500万人!も中国国内外に拡散したとすれば、その事実だけでも絶望するが、
しかも、今度の新型ウィルスが発症前の潜伏期にも感染するという事実が、
今回の新型ウィルスによる肺炎の大流行が、
どのようになれば収束することが出来るのか、
その見通しを見失ってしまったような恐怖を感じるのだが、
テレビを見ていても、大きな病院の先生達は、
あまり大げさに騒いで冷静さを失わないようにと言うばかりで、
なかなか明るい未来を指し示してくれないのは、余計に焦る気持ちにもなる。

 

こういう社会的な不安が蔓延する時には、
パニックになって騒ぐことが一番いけないことだとは思いながら、
武漢からの大勢の観光客を乗せて東京↔大阪を走った観光バスの運転手が、
人から人への感染で発症したというニュースに、
この新ウィルスを感染させた武漢の彼らが、東京↔大阪の間に、
どこのパーキングエリアに何日の何時ごろ寄ってトイレ休憩をしたのか、
など、判っているはずの情報も流れてこないのは、
混乱を防ぐための方策なのかもしれないが、
情報は正しくすべてを流さないと、根拠のないデマが蔓延して、
たちの悪い混乱が起きる危険がある。
政府とマスコミは、正しい情報を、余計な配慮なして提供すべきだと思う。

 

日本人は大丈夫だ。
都市封鎖のうわさを聞きつけて、
500万人もの膨大な人々が、自ら保菌者の危険を抱いたまま、
勝手に世界に拡散するなどの無責任な行動を取るような国民性はない。
国民の一人一人が、自らの身を、家族の身を守るための正しい情報を、
政府とマスコミは正しく、素早く、無制限に提供すべきだと思う。
その情報によって、
自らに感染の危険があったかもしれないとの覚えのある人が、
率先して発症前に検査を受けることが出来る。

 

今、必要なのは、
もちろん無意味な恐怖からくるパニックではないことは間違いないが、
それを防ぐためにも、正しい情報提供が必要なのではないだろうか。
たとえば台風がやってくると、
どのテレビ局も台風情報をこれでもかとしつこく流しつづける。
それでも、誰もパニックにならない。
正確な情報が流されることによってのみ、
無責任なデマを防ぐことが出来るということではないだろうか。

 

12月のKeePer選手権の全国上位入賞者の
恒例の香港マカオ報奨旅行は、残念ながら中止した。
当然だろう。
パニックはいけないが、危機を舐めるのはもっといけない。

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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