谷 好通コラム

2020年02月29日(土曜日)

2.29.初代プリウス、オリバーカーンからアビルのケツまで

昔、KeePer LABOはまだ「洗車屋・快洗隊」であって、
極上手洗い洗車と極上の磨きがメイン商品で、
体力と気力勝負の体育会気風の店であった。
街の広告代理店が入り、
プロのカメラマンとプロの照明と、本物のスタジオで
大勢のプロのスタッフが寄ってたかって撮った。最初の車は初代プリウス。
写っている一人一人が懐かしい。今はもう誰もいない。さみしい。

 

 

それから何年か経って、四軒目の快洗隊、岡崎店が出来たころ、
かっこいいビジュアルを撮ろうと
縁のあったアーティストとバリバリのプロで固めた撮影隊を駆使し
アストンマーチンのバンキッシュという当時もっともかっこいい車の一つで
大阪の車用のスタジオで、
初代の写真と同じように多重露光で撮ったが、
その出来栄えには驚きの差があった。
そのクオリティの高さは、今の今でも、そのまま通用する。

 

 

キーパーはまだKeePreであったが
キーパーの守りを表現する最初のゴールキーパーは、
アイスホッケーとサッカー、ハンドボールの三人のゴールキーパーであった。
いずれもプロではなく地元の社会人チームから来てもらったものだが、
出演料としてフィーを払ったかどうか覚えていない。
いや、払った覚えがないから、多分、払っていないだろう。
「ハンドボール」は大同製鋼のチームで
この世界では強豪チームの名キーパーだったらしい。
「サッカー」は刈谷市の地方リーグのサッカーチームで、
実力派のキーパーだった。
「アイスホッケー」は趣味で集まった市民チームで、
ゴールキーパーはごっついプロテクターとは反対にかわいい男の子であった。
撮影に使った刈谷のスタジオは、今は、もう無いらしい。

 

 

ドイツSONAXとの提携が深くなっていくころ、
SONAXの本社と研究所、工場がバイエルン地方のノイブルグの街にあって、
マンフレッド ホフマン社長が
ドイツのブンデスリーガのバイエルンミュンヘンに顔が利くと聞いて、
バイエルンミュンヘンのゴールキーパー「オリバー・カーン」に
CM出演の依頼を交渉してもらったら、見事に一発OKで、
幸運の塊のような私の人生の中でも、とびっきりのラッキーであった。

 

ちっぽけな日本のコーティングメーカーが、
世界のオリバーカーンを使ってTVCMを造って流したのは、驚きで
KeePerに縁のない人でも、このCMだけは覚えている人も多い。

 

この時点ではKeePerはまだKeePreであった。

 

 

少し経ったら、KeePerになっています

 

 

この後くらいから、広告全般を広告代理店に頼ることに疑問を持つようになり、
デザイナーさんを自社の社員にして、自分たちで広告を造るようになった。
その方が、単に「売り」の広告から、
KeePerのキーパーらしい姿勢と考え方を反映できるし、
とにかく、この方が早い。
早いだけでなく、すぐに直しが利いて、何度でもブラッシュアップが出来る。

 

私は「買ってほしい」を全く感じさせないこのポスターが大好きです。

 

 

今では、写真も全部、自前で撮るし、
デザイナーはなんと10人もいて、
キーパー製品のデザイン回り、
ラボのパンフレットからチラシや看板・パースまで造りながら、
全国のPRO SHOPがご希望のチラシや看板などを、
KeePerのBIをきっちり守りつつ、デザイン料無料で提供している。
質の高さと、自分の思う存分を表現できるということ、
そして、何よりも圧倒的に安いのです。

 

皆は、このポスターの写真を愛着を持って「アビルのケツ」と呼んでいます。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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