谷 好通コラム

2020年08月07日(金曜日)

8.07.下回りは別のモップを使うことが判る為に「下・モップ」

オーストラリア産の柔らかい羊の毛皮(ムートン)だけを使った「ラ・モップ」は、
手洗い洗車の定番商品として全国の店舗で使われていて、
年間数万個も出ているだけでなく、
ラ・モップそっくりの模倣商品も数多く出ている。
(意匠登録をしてあるのだが模倣品は多い。)

 

そういうものはラ・モップよりも安くする為に、
安い中国製のムートンを使っているが、
中国産は毛が固いので、モップに造っても粗悪になるので
「ラ・モップ」は、あくまでも
柔らかい毛のオーストラリア産のムートンにこだわって造ってきた。
だから、ラ・モップは他の模倣品に比べると高い価格になっているが、
いまだに一番よく使われ、
二十年以上、ベストセラーになっています。

 

あるLABO店舗のゲストルームに座って、
手洗い洗車を見ていた時に、
不意にお客様がこう言った
「泥の着いた下回りを擦ったモップで、ボディも擦ってるんじゃないか?」
手洗い洗車のマニュアルは、意外と長く、細かく決められていて、
下回りを擦ったラ・モップは、
下回り用のラ・モップとして区別されている。
ラ・モップと洗剤水が入っている”バケツ”から別になっていて、
下回りを洗い擦った時に着いた泥で、
間違っても、ボディを擦り、ボディに傷をつけることが無いようになっている。

 

しかし、そのバケツがお客様の眼の死角に入っていたり、
洗っているスタッフの動きが早くて、その区別が見えなかったりすると、
同じラ・モップで擦っているように見えることもあるかもしれない。
この時のお客様も、結局、よく判らなくて、
疑問を持ったままであったようだった。

 

せっかく、必ず別のラ・モップを使って、
下回り用とボディ用のラ・モップを使い分けているのに、
お客様にそれがはっきりと判るようにするにはどうすればいいのか。
そう考えて、
使ったのか「”赤く”て目立つラ・モップ」だ。
色はいろいろと変えて造ってみたが、
”赤”が一番目立って、一番汚く見えなかった。

 

構造と材質は、ラ・モップそのもので、
ただムートンの毛も、手を入れるネットも”赤い”だけなので、
従来のラ・モップに”赤く染める”手が加わっているのだが、
普通のラ・モップそのままの値段で提供することにした。

 

そして下回り専用であることが一目で判るように造られたラ・モップなので、
「下・モップ」と名付けた。
もちろん名付け親は私である。
ちなみに、元の「ラ・モップ」も私が二十年前に名付けたが、
その意味は、長い話になるといけないので、また今度にしよう。

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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