谷 好通コラム

2021年03月14日(日曜日)

3.14.デパートは私のトラウマか

今日は家族と名古屋駅前のデパートに行きました。
私は昔からデパートは「名鉄百貨店」に決まっています。
名鉄百貨店は、私鉄の名古屋鉄道の新名古屋駅の上に造られた百貨店で、
老舗でもなく、高島屋とか三越、松坂屋などのように
高級感を誇るブランドのデパートでもなく、いわゆる普通のデパートで、
母が、私が小さい時、よく連れて行ってくれたから今でも行くデパートです。

 

そういえば、
大昔、私がまだ小学校の頃、
母はお中元やお歳暮の季節になると、
会社の上司に贈り物を手配する為にデパート、名鉄百貨店に行きました。
ガキであった私はそれに着いて行って、
デパートの食堂でお子様ランチを食べさせてもらい、
屋上の遊園地でさんざん遊んで帰るのが、
あの頃のガキ・私の最大のイベントであり、
悪ガキたちの中ではステータスでした。
おしゃれをして出かけた覚えがあります。

 

 

それはさておき、
あれから何十年も経って、大人になって、
独立して、会社が大きくなって、その会社の社長から引退しても、
まだデパートは自然に名鉄百貨店に行きます。
他のデパートにも行ったことはありますが、やっぱり名鉄百貨店です。

 

ところが、
ここ何年か、行くたびに、
大した理由もなく、妙にイライラッとして、怒れて来るようになったのです。
決して名鉄百貨店が変わった訳でもなく、
私が怒るような腹立たしい出来事がある訳でもなく、
ただ単に妙にイライラしてきて、一緒に行った者にやたらと怒るのです。
どなり散らしたりする訳ではありませんが、
不機嫌にだまって怒っています。

 

なぜそうなるのか自分でも本当はよく分かりません。

 

まるで、名鉄百貨店が私のトラウマのようです。
何が私にトラウマを作り出しているのか、
小さい時から今も親しんできた名鉄百貨店が、なぜトラウマになっているのか。
名鉄百貨店はまったく悪くないし、
むしろ良い。
私たちの店舗での接客の手本にしたいぐらいのこともいくつもある。

 

しかし、そこで行われているビジネスは、
たくさんの人が、長い時間と手間を掛けていて、
それをデパートのブランドの付加価値として意味付けた値段が付けられ、
しかし、その商品そのものは、
スーパーで売られたり、通販で売られている物となんら変わらず、
特長と個性ある商品は、
手作りの業者に場所を与えて直接売っても、
その場所代がダイレクトに価格に掛けられるので、
その販売価格は呆れるほどに高く、よほど余裕がある者でなければ買えない。
昔ならば、
まったく問題なく通用しても、
ネットなどでの販売が当たり前になっている現代、
デパートでの販売員さんたちの努力と手間と時間が、
省かれるべきコストでしかない状態で費やされていることに、
彼らの事が昔から大好きであったがゆえに、
何とかできないかと考えて、
落ち着いて買い物をしているつもりでも、
知らぬうちにイラついて、身内に苛立ちをぶつけてしまい、
気まずい時間になって、デパートがトラウマのようになってしまっているようです。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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