谷 好通コラム

2022年05月05日(木曜日)

05.05.十八歳の時、ローンの為に作った実印を今もそのまま使っています

私個人の実印は、私が18歳の時、

初めて、中古のホンダNⅢを25万円で買った時、

半分以上の金額をローンで払ったため、

ローンの契約書に押す実印が必要になり、その時、初めて造ったもの。

今まで変える必要性を感じることなく、70歳になった今でも同じ実印を使っています。

 

あれから、サラリーマン生活が続き、

さらに32歳で起業してからは、

事業の為の借金が、常時されるようになって、

銀行が用意した膨大な書類に、個人保証の為の実印が無数に押された。

 

起業して最初の10年くらいは、そういう意味でも激動であった。

起業してからは何かにつけて個人保証が必要で、

そのたびに、多分、何万回も実印を書類に押したので、

私の実印は、印の周囲が擦り減っていて、

印を押す時は真っすぐ下に力を入れただけでは、

印の中心部だけの朱肉が書類に着いてダメなので、

印を押しながら、ぐるっと周囲が着くように回さなければキレイに押せない。

そんな風になるまで私に付き合ってくれたこの実印は、ある意味、私の幸運の相棒でもある。

 

今は、おかげさまで個人の借金はないし、

会社としても実質的に借金をしなくなって10年くらいだろうか。

だから私の個人の実印は、押されることがほぼ無くなった。

そう思うと、

個人の実印の一番の出番は「借金」ということになるのだろうか。

あるいは、個人の実印とは、借金をする為に造られるものなのだろうか。

昔から借金をするのには随分苦労をしてきた。

 

今の時代、個人の借金の事を「キャッシング」なんてふざけた名前を付けて、

カード一枚で気軽に借金が出来るようになっているのは、

本当に”便利”なのだろうか。

 

所得そのものは、平均的にもう何十年も上がっていないのだそうだが、

同じ価格で買った商品でも、

商品の質が上がり、性能が飛躍的に上がり

昔とは比べようもないほど付加価値が高くなっていて、

付加価値単位で考えれば価格は、実質的に、大幅に下がっている。

だから現代の人は、

所得金額が上がっていない割に

今は、昔に比べてはるかに豊かな生活を送るようになっている。

 

金利もほとんどゼロに近く、借金の手続きも簡単になって、

「お金を使うこと」

「借金をしてまで気楽に金を使うこと」がスタイリッシュに美化される。

本当にこれでいいのかなあと思う。

 

また、匿名で人を言葉で傷つける憎むべき行為から、人々の罪悪感が消え、

ネットでのフリーマーケットが、

便利さと泥棒市場の両面を持つようになった。

本当にこれでいいのかなあと思うこと多い。

 

自然が残った草むらに

おおばこの草→

茎を絡ませて引っ張りあって 千切られた方が負け! 草相撲。

 

白詰草→三つ葉

葉の下を中の筋を残して茎を抜き剥いでから葉を錘にして筋の端を持って

葉同士を絡ませて引っ張りあっこして千切られた方が負け。

 

草相撲。60年前、普通に遊んだ遊びです。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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