谷 好通コラム

2022年12月06日(火曜日)

12.06.あ~あ 負けちゃいましたね。

人間ドックとはいえ、一応入院なのですが、

病院の個室部屋の人の多くが、

深夜にテレビを点けていた。と見廻りの看護師さんが言っていました。

私も深夜2時ごろ、

同点で前半後半が終わった所で寝てしまって、

目が覚めた5時に慌ててテレビを見たら、

PK戦まで行って、その挙句に負けたことを知って、凄くガッカリしました。

 

私はサッカーファンではありませんが、

多くの国民と同じように

私もにわかサッカーファンになって一喜一憂したものです。

 

スポーツとは、特に球技のように国同士の団体戦は、

戦いの本能を発散して、戦争の代替となる平和の手段なのだと何かで読んだ。

戦争は相手を殺してしまうので、

憎しみが憎しみを呼んで、憎悪がぶつかり合う悲劇ですが、

スポーツは負けても、負けた自分を後悔するだけで相手を憎むことはない。

今回のワールドカップでも日本国民はみんな悔しい思いをしたが、

クロアチア人を憎む日本人はいない。

 

そうはいっても、

人々のナショナリズムを掻き立てる効果はあって、

昔から国家主義者、独裁者たちにスポーツは利用されてきた。

大昔、太平洋戦争の敗戦前までスポーツは国威高揚の為の手段であり、

国際試合に勝つ選手は国家の英雄であり、

国家権力に祀り上げられ利用された。

今のロシアのようにスポーツ選手は権力者の為の道具でしかない。

選手が国際試合に勝てば、それで権力としての目的は達せられるので

ドーピングで若者の体が蝕まれても、いっさいかまわない。

 

しかし今の日本、今の多くの独裁者のいない国では、

老若男女がパブリックビューに集まり、

酒を飲みながら大騒ぎして自国チームを応援して、連帯を楽しむ。

病院では入院患者が深夜にテレビを点けてクロアチア戦に見入っていても

普段口うるさい看護師さん達も、誰も咎めない。

 

平和だ。

 

 

5時に目が覚めて日本チームの敗戦を知った時、

窓の外にはきれいな朝日がありました。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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