谷 好通コラム

2002年12月31日(火曜日)

608話 強く思えば成る

12月は洗車のお祭りみたいなものである
ただでさえ、平月の売り上げの倍近くまで上がるのだ

 

しかし、今年は少ししんどかった
序盤と中盤にかけて天候が不順で、20日間のうち9日が雨であったのだ

 

快洗Bossが導入になって、効率がうんと上がったのだから
当然のこと新記録を狙う
それが、天候のせいにする訳ではないが
とにかく伸びない
中盤まで、新記録どころか前年のペースにも追いつかないのだ
焦るスタッフ

 

今までの最高記録は、652万円
前年は、年末にまったく伸びず611万円止まり
前々年も、記録は作れていない

 

今年は、その鬱憤も晴らすべく一挙に800万円の目標を立てていた
しかし、天候不順のこのままでは
まったく達成根拠の無い目標になってしまう
年末の大ラッシュは、目標達成のお題目があったほうが、
絶対に士気が上がる
急遽、700万円の目標に、設定の変更を許可

 

それでも、終盤10日間で400万円以上やらなければ
達成出来ない厳しい目標だ

 

ところが終盤
年末の声が聞こえるくらいから
晴れの日が多くなった
(「晴れ!」なんとイイ響きの言葉であろう)
20日過ぎに前年を超し、新記録のペースに乗った

 

そして26日ぐらいからのスパートが激しかった
26日 40万
27日 57.5万 ここで過去最高1日の売り上げを更新
28日 62.3万
29日 66.8万
30日 67.3万

 

毎日、記録更新という激しいものであった

 

大晦日を残して
合計643万円まで持ってきた
月間新記録はもちろん
700万円も射程距離である
しかし、大晦日は客足が止まるのが早い、午後6時までが勝負であり
売り上げも少し落ちる
それを考えると、700万は微妙なところ

 

そして大晦日を迎えた

 

実は、26日ぐらいから動員をかけていた
全国の営業スタッフにも、いい経験と自信につながるから

 

26、27、28日は
九州、仙台、東京、大阪、広島など遠方組が、各1~2名応援に入る
遠方組は、あまり遅くまでいさせると帰れなくなってしまうのだ
しかし、彼らは
現地に帰ってから、地元のお客様に応援に入る
彼らも大変である

 

29日からは地元の営業マン
事務所の出荷担当の人間まで応援に入る
もちろん、部長、常務まで交代で応援する

 

30日、31日大晦日は、総勢20名近い陣容だ
最初の目標が800万円であったからだ
しかし、多過ぎた
前回の新記録を作った時は、大晦日で15名
それよりかなり多い人数は
いくら快洗Bossがあって効率が良くなっていても
人数が多すぎると、逆に、コントロールが効かない
フン詰まり状態が何度もあった

 

しかし、来年からは直営店を5軒にする予定なので
こんな動員はもうかけられない
応援はせいぜい1軒に2~3人であろう
ひょっとしたら最後のチャンスかもしれない
いや、かえって、いつものチームワークでやった方がイイかもしれない
こればかりは、やってみないと分からないが

 

今日の大晦日
朝8時定時開店だが
7時40分ぐらいからお客様が店の前に並び始める
開店と同時に、店の中はビッシリ
外には行列
すごい事になる

 

朝8時の風景、朝焼けがまだ少し残っている

 

 

いっせいに洗車、KeePre、室内清掃を始める
客足は、今日が一番激しい
ところがイマイチ作業のはけが良くない
みんなクタクタで、作業スピードが遅いのか
それもある
しかし、それだけではなかった
流れのコントロールが効いていないのだ
それでもマネージャーを中心に必死でコントロールしている

 

 

あとは、私は見ていない
昼になる前に、事務所に帰った
あとは任せた

 

私はいない方がイイ

 

あとは事務所でひたすら来年のための原稿書き
快洗隊での売り上げの推移を聞きたいが
電話をかければ、邪魔になることは分かっている
ガマン、ガマン

 

目が痛くなるまで原稿を書いて、夕方
午後6時
大晦日のオーダーストップの時間
電話をかける
「700万円は突破しました。だけど、まだお客様が止まりません」とのこと
ホッとする

 

結局作業が終わったのは
予定を大きく回って夜8時過ぎ
今年は、例年と違って客足が止まるのが遅い
温かいせいであろう
夜になっても、外気は6゜Cを超えている

 

去年もいたスタッフは、「今年は、すごく楽だ」と言う
温かいせいもあるが
快洗Bossの威力が大きい
洗車時に、脚立の上り下りが無くなっただけでも、疲れがまったく違うと言う

 

人数はやはり多すぎたようだ
人がたくさんいたから楽であった、とは誰も言わない
17~8人がベストか
いや15人ぐらいであったかもしれない
しかし、それも来年はどうなるか分からない

 

とりあえず
本日の売り上げ
777,000円
(1日の売上げギネス)
今月合計
7,188,054円
(1ヶ月の売上げギネス)

 

ついでに、直営会社全体の売上げ、粗利ともギネスであった
しかも、やっと待望の大台に乗った

 

今年の締めくくりは、ベリーグッド!である

 

夜7時ぐらいの快洗隊
オーダーストップからすでに一時間が経っている

 

 

今年は楽だったと言いながらも
やはり疲労が顔に出ている
マネージャーの右腕、左腕

 

サブチーフ半田!

 

 

チーフ井内!

 

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2002年12月31日(火曜日)

607話 人生を変える人

幼稚園から小学校、中学校、高校、大学、就職、転職、あるいは独立
長い人生の中で
その流れを大きく変えようとする時が何度かある

 

刈谷快洗隊に3組の独立志望の人たちと
洗車に夢を懸け、わが社に飛び込んできてくれた人がいる

 

まず、S君とF君
ある大手の石油販売会社(つまりガソリンスタンド)からやって来た

 

S君は、何十軒もあるスタンドの洗車部門責任者と
何軒かの店の統括所長をやっていて
優秀な人材であるとの評判が高かった

 

洗車に対する思い入れも強く
立派な実績を持っている

 

彼が会社を退職したと聞き
「彼はどうしても欲しい人材」と、T部長からの進言で獲得に乗り出した

 

彼のような優秀な人材が、会社を辞めてしまった時点では
当然、他の会社からのオファーがすでに何社か有ったらしい
しかし、彼はアイ・タックを選んでくれた
と言っても、社員として入社するのではなく
「独立して“快洗隊”をやりたい」と言う

 

彼の曰く
「今、ガソリンスタンドは大変で、
閉鎖もあれば、セルフ化もどんどん進んでいる。
閉鎖はもちろん、セルフ化になれば
当然、人員は大幅に削減。
私の部下や仲間が次々と職場を去って行くのが、たまらなくつらい。
私は何とか、その受け皿になるような会社を作りたいのです。
これから伸びるのは、
快洗隊のような店舗だと、私なりに確信していています。
だから、独立して快洗隊をやりたいのです。
そして、将来はアメリカとか中国にまで快洗隊流の洗車を、拡げて見たいんです。」

 

私は、こんな壮大な話が大好きだ
しびれてしまうのだ
そして、ただ単に「金が欲しい」などという低い志ではなく
仲間のことを真剣に考えていることに感動してしまったのだ

 

だから今、S君、一介の洗車マンとして
刈谷快洗隊で修行している
もちろんそのモチベーションは高く
素晴らしい洗車をしてくれていることは言うまでもない

 

 

F君は、そんなS君を慕って
会社を出てきてしまった人
まじめで、まっすぐ物を見る目が印象的である

 

 

次は、言うまでもなくH・オサムこと
刈谷快洗隊現マネージャー、畠中修
マネージャーとして1年修行後、いよいよ経営者としてはばたく

 

彼のことは以前にもかなり書いた
そして何より、人一倍出たがりの彼は
KeePreタイムスにはレギュラーのように出てくるし
快洗Bossビデオ、業界紙、そして毎日の「快洗隊日記」と
露出度満点
それどころか、今度は全国ネットのテレビにまで出るつもりらしい
(1月18日テレビ東京系の「ワールドビジネスサテライト」に!)

 

彼については、ここで、これ以上書くことはない

 

大晦日の今日
とんでもない車がやって来た
「車内がゲ○で汚れた車」
「お願いだからキレイにしてください」

 

受けた畠中君は「2万円掛かりますけど」とふっかけ
2万円なら「自分でやります」と断るかと思ったら
「お願いします」と言われてしまった
自分の金銭感覚と
相手の金銭感覚にズレがあったようだ

 

「くせ~~~っ」と言って、でも2万円がうれしそうな明るい畠中マネージャー

 

 

しかし、これ誰がやるんだろう
きっと、ジャンケン大会が開かれるのであろう

 

次に、中根君
彼のお父さんが、快洗隊チェーン店のスタンドの会社に勤めている
お父さんは“部長”なので、直接その店に勤めてはいないが
快洗隊にはぞっこん惚れている

 

もうすぐ定年なので
今度は、「自分の会社を作って、自分で快洗隊をやりたい」とのこと
その為に
息子を刈谷快洗隊に送り込んできた
この人、本気だ
息子の彼も、一生懸命やっている
お父さんと一緒に、店を新たに作っていくなんて
いいですね、ホントうらやましいと思います

 

この間、頭を怪我して、髪を坊主頭にしてしまった中根君

 

 

最後にスーパーおじさん池本さん
会社が、ある冊子の取材を、ライターから受けた時
その取材を担当した人が、わが社を好きになってくれたらしい
そして、仕事を通じて知り合いであった池本さんに
その話をしたら
是非見てみたい、ということになって
来て、話して、なんと「入りたい」ということになってしまった
縁とはこんなものか

 

ある大手の石油販売会社にいて(S君の会社とは違う)
今年退職した
彼は、その会社の役員までやっていて
その会社の野球部の監督でもあった
その野球部も、その辺の草野球ではなくて
社会人野球で全国優勝をした、とんでもない野球部なのだ
大物である

 

「石油はもうやりたくない、洗車は面白そうでいいですね~。
これからは、こういう商売がいいですね~。」
それが入社の動機だそうだ

 

面白い人である
私は、こういう人は、大好きである

 

入社してあと少しで3ヶ月
研修期間が終わりになる
最初の1ヶ月間だけは、快洗隊の一兵卒として働いてもらった
私は日ごろ、「年齢、学歴、経歴、すべて一切関係なし。その人物だ」そう言ってきた
だから、私より上の年齢なので、無理かな?と思ったが
他の新入社員と同じようにしてもらった

 

さすが、スポーツマン
難なくこなし、平気な顔をしていたのには感服した

 

この人、付き合えば付き合うほど
その屈託のない人格と、行動力に惚れてきている
来年は重要なポストについてもらって、日本国中を活躍してもらう

 

関係ないが、彼はショートピースをパカパカ吸う
当社ナンバーワンのヘビースモーカーである

 

 

池本さんを紹介してくれたライター「近藤女史」
今度からKeePreタイムの編集長をやってもらうことにもなった
縁とは不思議なものである
この人も実に面白い
また、いつかご紹介します

 

さぁいよいよ大晦日
その様子は、後からまた書きます

 

とりあえず、まだ紹介してない快洗隊応援団

 

今年最も伸長目覚しい販売1課の課長、荻野君
大君のお父さんである

 

 

いつもは商品出荷の仕事をしてくれている鈴木君
まだ、洗車の訓練を受けていないので
もっぱらタオルとスポンジ洗い、縁の下の力持ちです

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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