谷 好通コラム

2003年01月03日(金曜日)

601話 初詣のおみくじ

昨日、2日に初詣に行って来た
去年は親父のことがあって
初詣には行かなかった

 

だから、今年の初詣は2年ぶりなのだ
私たちがいつも初詣に行くのは三重県菰野町にある「福王神社」
いつもは閉まっていて、お正月3日間と、毎月3の日に開く
決して有名な神社ではないが
親父の在所の近くの神社なので、もう30年以上も通っている

 

山の中にある神社で、とても雰囲気があって好きだ
鈴鹿山脈の主峰「御在所岳」の麓にある福王山に開かれている

 

田園地帯から、福王山の麓に入ると
雪が降ってきた
ここは“鈴鹿下ろし”と言う寒い風の通り道
車で200~300m上って
そこからは歩いて登る
もう、雪は本降り状態で、風もかなりあって寒い

 

コンクリートの坂を500mぐらい歩く、高低差100mぐらいか
この坂がかなりきつい
そこから石畳の階段が続いて、やはり高低差が100m以上ある
やっとの思いで神社の社にたどり着く
年々登るのが辛くなるのかと言うと、そうでもない
何かの具合で
辛い時と、楽な時があって
今年は、今までになく辛かった
理由はもちろん90kgにある

 

この神社で引く“おみくじ”に、一時期、ものすごく、こだわったことがある
自分にとって一番いいのは「吉」であると信じてきた
「大吉」でもなく、「中吉」でもなく、「半吉」でもない
ただの「吉」が出ることが一番、だと信じてきた
理由はよく覚えていないが
そう思っていた

 

一時は、このおみくじで今年の運命が決まってしまう、そんな気がして
えらく緊張して引いたものだ

 

今は、ほとんど気にしていない
と言うより、2~3日もすれば
おみくじの結果を忘れてしまっている自分に、気が付いたから

 

どうも、おみくじを引くその時だけ
緊張しているだけで
その結果を1年も引きずるだけの記憶力と根気が、私にはないことに気が付いた

 

それから、気楽に引くようになった
ちなみに今年は「大吉」
内容を読むと、イイ事がズラッと書いてある
「そんなにうまく行くもんかいな。吉ぐらいがちょうどいいんだけどな」
そうつぶやいた

 

この大吉の結果に安心して
仕事においても、家庭においても、うっかり手を抜いたりしたら
たちまち、ひどいことになってしまうだろう
くわばら、くわばら

 

自分の運命は自分で作っていくもの
だから、人生面白いのであって
運勢とか、そんなものに人生を決定されてしまうのなら
自分は何をしても、その運勢の呪縛から抜けることは出来ず
なんともつまらない人生しか得られないことになる

 

大吉はうれしい
素直に喜ぶことにしよう
しかし、また2~3日で忘れることにして
また一生懸命、仕事をしていかなくてはならない

 

まじめな話
運命は自分で切り開くもの
周りの環境、状況で決められてしまうものでない

 

しかし、自分を取り巻いている周りの環境・状況は刻々と変わっていく
(“諸行無常”って、そういう意味でしたっけ?)
その変わっていく環境に
自らが適応できなければ
あるいは、安穏としてその変化に気が付かなければ
あるいは、適応する気が無ければ
自ら、動かざるものは
それが、自分の運命として滅びていくしかない

 

時代が変わるのは
別に今に始まったことではない
原始の時代から、繰り返されて来たことだ

 

時代は変わるのが当たり前

 

「バブルの時代は良かった」
「土地がどんどん高くなっていた時代は良かった」
「ガソリンで儲かった時代は良かった」
「元売りに食わせてもらっていた頃は良かった」
「サラ金が借金の請求などして来ず、どんどん金を出してくれていた時は良かった」
「休職より、求人の方が多かった頃は良かった」

 

「若い時は良かった」
「私がもっと若く、美しい時は良かった」

 

などと思っても、残念ながら、“時”は一方向“未来”にしか進まないので
それは、戯言にしかならない

 

たとえ、ビックバンによって生まれたこの宇宙に
たとえばダークマターの存在などで
永遠の時間に等しいだけの未来に、再び宇宙が収縮できるだけの質量があって
膨張に要した時間に等しい時間をかけて収縮をし
ビッククランチによって
宇宙全体が、たった一つのブラックホールになり
時空の水平線上において
時間が停止したように見える現象があったとしても

 

あるいは、人が光速に近い速度で移動できる手段を手にいれ
相対的にその人の時間がほぼ停止しているように見えることが
10の10億乗分の一の確率であったにしても

 

私とあなたの時間は、100%の確率で止まらない
一人残らず、同じ時間の流れを共有するしかない

 

そんなことは、あなたの運命には、私の運命には
まったく関係ない

 

時間は流れるのだから
すべての事・物が変わることは絶対に避けられない
そしてそれは、エントロピーの法則によって
混沌の方向に変わる以外ありえない

 

私たちはそれを前提に、変わるしかないのだ!
今この瞬間
進化し続けなければならない
生き残るために

 

(久しぶりに訳のわからんことを、たっぷり書いてしまった)
(そう、私は少なからず酔っ払っているのだ)
(そして、暇を持て余しているのだ)

 

おみくじの話から、何故ここまできてしまったのか
私は自分で困惑しているが
書き直すだけの気力が残っていないので
そのまま載せてしまうのだ
正月に免じて、カンベンね

 

今日は雨が降ったので
また、各務原の航空宇宙博物館に行った
私は飛行機が好きで、ここは何度行っても飽きない

 

 

それに引きかえ、昨日は大晴天
正月の空は、抜けるようにキレイ

 

Posted   パーマリンク

ページのトップへ ページのトップへ

  • 最近の記事

  • プロフィール

    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

  • カレンダー

    2003年1月
     1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    262728293031  
  • リンク集

  • 過去の記事

  • RSS1.0

    [Login]

    (C) KeePer Giken. All rights reserved.