谷 好通コラム

2005年12月28日(水曜日)

1316.ちょっと一息して

今、青島(ちんたお)から北京への飛行機の中でこれを書き始めた。
今回の出張は北京だけの予定であったが、
北京の王さんが、
青島の複数のガソリンスタンドで洗車屋をやる事になり、
現場を是非見て欲しい。
そして、その会社を経営している社長に会って欲しいという事になって、
急遽、青島に行く事になったのだ。

 

青島は北京から飛行機で約1時間10分ぐらい南にある。
青島訪問は急遽であったので、
北京⇔青島の飛行機のチケットは、現地の王さんに取っていただいた。
私と同行の酒部部長二人分の往復で約27,000円
一人の片道料金が6,500円ぐらいの計算になる。
毎度のことではあるが、日本の国内便の料金はあまりにも高すぎる。
片道1時間10分なら、名古屋⇒札幌より少し短いぐらい。
それで、片道37,000ぐらいの料金を平気で取っている。

 

中国でも、アメリカでも国内便はどの飛行機もギッシリ満員だ。
安くても、こんなに乗機率が高ければそれなりに採算が取れるのであろう。
日本の国内便も、いつもあんなガラガラで飛んでいるより、
もっとうんと使いやすい料金にして、
ギッシリの満席で飛んだらいいのに。

 

 

青島は一度行って見たいと思っていた都市だ。
上海事務所に努めていた李さんが
「中国では青島の街が一番好きです。」と言っていた。
どんな街であろうと思っていたが、
肝心の青島の街の特徴であるドイツの家並みを思わせるという“旧市街”には、
残念ながら行けなかったが、
落ち着いた清潔感のある街並みは好感の持てる街である。

 

 

それに山東省の中心である青島での本場山東料理は大変美味しかった。
どの料理も癖がなく、脂ッ気も少なくて、
それでいて独特の風味があって、中国料理の中でも一番日本人に合うと感じた。

 

青島は、もう一度来たいと思わせる街である。

 

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2005年12月28日(水曜日)

1314.2006年の事その3

一昨日のこのコラムで、3つの(※)のついた項目を挙げた。
(※1)まったく新しいタイプの手洗い洗車機
(※2)「ダイヤモンドキーパー」
(※3)すべてを習得してスタートする「KeePreプロショップ」

 

順番に説明していく。

 

その1.(※1)まったく新しいタイプの手洗い洗車機
[労力を軽減することは、質の向上につながる。]

 

今、コイン洗車場への入場者がかなり減っているという。
これは、自分で洗う人が減って、
洗ってもらう人がどんどん増えている事に他ならない。
SS業界が手洗い洗車に力を入れ始めた事が起因しており、
SSが先頭になって洗ってもらうという洗車ビジネスの枠を大きくしている事になる。
しかも、今まで自分で洗っていた人は、
車の美装に対して高い価値観を持っている人が多く、
高い品質の手洗い洗車、コーティングを実現しているSSでは、
大きな収入増の源になっているようだ。

 

私どもの洗車の研修で、最初に必ずお話しすることがある。
「洗車とは、字のごとく読めば『車を洗うこと』。
しかし、お客様にとっては洗車をしてもらう“目的”は、
車を“キレイ”にしてもらうことであって、
車を洗う行為はその“手段”に過ぎません。
お客様の“目的”が車を“キレイ” してもらうことであることを忘れると、
車を洗うだけで結果的に車はキレイにならない。
つまり、『なんだ、ここの洗車、ちっともキレイにならないじゃん。ダメだなこりゃ。』
ということになります。
何が目的であって、何がそのための手段であるのか、
それを忘れると、キレイにならない洗車を売ることになります。
それではお客様に支持されず、売れるわけがありません。
洗車とは車をキレイにすること。キレイになる洗車の技術を身に付け、きちんと一台一台をキレイにすること。これが洗車収益を上げる基本です。」

 

私たちは、車をキレイにすること、
それも“キチンとキレイ”にすることを目指して、
手洗い洗車とかKeePreコーティングなどの訓練を行なってきた。
車をキチンとキレイにするには、訓練が必要なのです。
厳しい訓練を通じて、たくさんの方が洗車の技術を身に付け、
全国で高品質の洗車を実現している。

 

しかし、ここに一つの大きな悩みがある。

 

洗車の作業、とりわけ手洗いの洗車作業はかなりの労力を必要とすることだ。
大きな労力は、その積み重ねにより疲労を招き、
その疲労が人の心をも蝕み、質の高い作業の継続を困難にする。

 

手洗い洗車は大変な作業だ。
だから、安売りをして数を追うような商品ではない。
きちんとした値段を付けさせていただき、きちんとした作業で、キチンとキレイにする。
それをよく理解したうえで、
質の高い洗車をやろうと一生懸命努力していても、
たくさんのお客様の来店で、台数が重なってくると疲れてくるものだ。
肉体の疲労は、集中力の低下にもつながるし、
いい仕事を続けることが困難になってくることもある。
せっかく質の高い洗車を信じてリピートしていてくれる常連さんも、
たった一度の手抜きで、離れて行ってしまうこともある。
辛いことである。

 

あるいは、手洗い洗車の値段を安くして “数”を追ったSSにおいては、
疲労からスタッフが辞めていってしまう現象もよく見る。
これはこれで辛いことである。

 

高い質の洗車を、極力、労力を要しない作業にするために、
手洗い洗車の“機械化”は、絶対必要であり、避けては通れない問題である。

 

私たちは、まず「快洗Jr.」という機械を作った。
最もベーシックで、機動性があって、使いやすい構造を持っている。
これは、すでに2000台近く全国の主にSSさんに導入されており、
ベストセラーである。

 

次に「快洗Boos」という機械を造った。
門型のちょっと見には、普通のブラシつき洗車機と同じような格好をしている。
もちろんブラシはない。
その代わりに高圧のスプレーがついていて、
自動的に水掛をし、泡かけ、泡流し、撥水コートかけ、エアーブローなどを、
自動でやってくれる。

 

自動的になった分、手洗い洗車は非常に楽ちんになり、
作業時間も短縮できた。
快洗隊直営店にはほぼすべてこの機械が導入されている。

 

この機械はそういう意味で大変に役に立つ機械であることは間違いないのだが、
ただ一つ、その形が門型であり、
よく見ないと普通のブラシつき洗車機に見えて、
手洗い洗車をオーダーしてお客様が、お車を快洗Bossに入れたとたんに、
「おい!俺は手洗いを注文したんだぞ。洗車機に入れるなよっ!」と、
待合室から飛び出してくることが、いまだにある。

 

次に出したのが、「ウィザード」という既成の手洗い洗車機で、
70kg/c?以上という高圧水で、ボディの泥とか汚れを吹き飛ばし、
泡を出し、撥水をコートを出し、
これも大変効率の良い手洗い洗車機であった。
ただ、
これは、モーターなど電気部分が、
SSでの消防規定の60cm以上に上げられておらず、
SSに据えつけることが出来なかった。
そのため十数台の少数が出たに過ぎない。

 

SSでの使用が前提の手洗い洗車のための機械がどうあるべきであろうかと、
長い間考えてきた。

 

そして、やっとここに至って、アイデアが出てきて、
一つの洗車機を作ることにした。
まだ試作機段階ではあるが、2006年3月には、量産体制に入る予定である。
これは今までの洗車機とはまったく異なるタイブであり、
次のような特徴を持っている。

 

1.超省スペースであり、壁ぎわに1mの余裕があれば取り付けることが出来る。
従来からの門型洗車をそのままに、
2台目の手洗い洗車機として設置しやすい構造になっている。

 

2.水掛、泡かけ、撥水コートかけ、泡流しまでが自動化されていて、
作業のかなりの部分を機械が肩代わりして、スタッフの労力を大幅に軽減する
その上、その工程は恐ろしいまでに速く、数十秒単位で作業が進む。

 

3.その形は門型洗車機にはまったく似ておらず、
手洗い洗車のデモ効果が大きく、店頭のアピールに役に立つ。

 

4.“水しぶきが飛ばない”ので周辺の家や、SSに来店のお客様に迷惑をかけない。

 

5.必要ならば、最低限のスペースでエアーブローを取り付けることが出来る。

 

まだここまでしか書けないし、
特許の関係で写真も図面も掲載できないが、
いまや完成は間近である。
乞う御期待である。

 

スタッフの労力を軽減して、洗車の高い品質を保つ。
あるいは時間を節減して、お客様をお待たせする時間を軽減する。
時間効率を上げて、洗車に高いレバレートを与える。

 

色々なメリットを実現するであろうこの機械を、
「快洗WING」と名づけた。

 

 

ただ今、北京から約1時間、南に戻った「青島(チンタオ)」のホテルの中。
どうしてこうなっているのかは、定かではないが、
とりあえず、私は今、「青島(チンタオ)」にいる。

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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