谷 好通コラム

2010年02月28日(日曜日)

2437.知らないことだらけ、出来ないことだらけ

最近、何度か「何とかしなきゃいかななぁ」と思ったことがあった。
すべてを知っているはずのない人が「知っているつもり」になっていること。

 

ある事について、少し話を聞いて、
あるいは少し経験したことによって、
全部を知ってしまったような勘違いをして、
お客様にすべてを知っているようなことを平気で言っている光景は、
絶望的な気持ちがする。
しかも、この人は、すでに知ってしまったと思っているから、
「もっと知らなくては」と思わないので、
もう学ぶこともせず、
ずっと表面的な部分を知っているだけで留まってしまうだろう。
この事についての、この人の成長は、ここで止まった。

 

・・この事態を打破し成長を続けたいならば、
自分が知らないことが、いっぱいあることを知ることだろう。

 

 

 

あるいは、
まだ、十分な経験をしたことがないのに、
何でも出来るように気になって、
「はいできます。」と普通に言ってしまうことがあったとする。
その言葉を信じた人が、大切な仕事をうっかり任せたりしたら、
取り返しのつかない失敗をしたかもしれない。
しかし、出来ると思った人は、自分はもう出来るのだから、
その失敗の原因は自分が出来なかったことではない、と思うかもしれない。
だとすると、その人は、自分はもう出来るのだから、これ以上学ぶことはないので、
永遠に出来るようにはならないだろう。
この人の技術もここで止まった。

 

もし・・この事態を打破したいならば、
自分に出来ないことがどれほど多いのかを学び、知ることだろう。

 

 

 

自分の考えうる範囲の中で考えたことが、すべてだと思ってしまうと、
自分で考えられる範囲より外から考えられたことは、
聞く価値のないこととして、攻撃の対象にすると、
自分の考えられる範囲外のことを学ぶことが出来なくなる。
その人の考えられる範囲は、それ以上拡大することはなく、止まる。

 

もし・・この事態を打破したければ、自分の考えうる範囲が限定的であることを知り、
自分の考えが否定されることもあることを認め、
自らが自らをも否定できる力をつけることだろう。

 

 

 

昔、うまく行った方法、
過去にうまく行った方法、
他の所でうまく行った方法で成功体験をしたことによって、
その方法がすべてであり、最善であると思い込んで、
その方法が通用しないケースでも、その方法がもう通用しない時代になっていても、
その方法を最善として実行し続けると、
その人の実行できる方法はそこで進化が止まってすぐに通用しなくなる。
もし・・そんな事態を打破したければ、
今の時代が、昔、自分が成功した時代、成功したケースとは違うことを知り、
自分自身が進化することだろう。

 

私たちはまだ知らないことだらけで、出来ないことだらけだ。
私自身がまだ知らないことだらけで出来ないことだらけ。
だから、私たちは、まだ、もっと、進化できるはずなのだ。

 

もっともっと進化したい。せねばと思う。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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