谷 好通コラム

2013年07月27日(土曜日)

7.27.暑苦しいついでに、危険な発言を

今、新幹線で「仙台」に向かって走っている。
本当は今日の夕方、飛行機に乗って仙台空港まで飛ぶ予定だったのだが、
東北地方の大気が非常に不安定で、
雷雲が発生し大雨が降るとTVの天気予報が言っていたので、
急遽、飛行機をキャンセルして新幹線で行くことにしたのです。
大雨を降らせる雷雲の発生は、
時に飛行機を大きく揺らすので、避けました。
と言うと、かっこ悪いので、
飛行機を手配してくれた人には
「東京にちょっと寄って行きたい用事が出来たので、・・・」と嘘を言いました。
情けないことです。

 

私は、約20年前に飛行機に数多く乗り始めたころは、
怖くて仕方がなく、飛行機が大嫌いでした。
それが十数回乗った頃から徐々に怖くなくなって、
今までに千回以上は楽に乗って、まったく怖くはなくなりました。
でも、色々な場面を数多く経験してくると、
どういう時にどんな状況になるのか解ってくるので、
今日は明らかに大きく揺れると解かっていると、乗りたくないと思うのです。

 

揺れて怖いと思うことはほとんどありません。
二十人くらいしか乗れないような小さなプロペラ機でも、
むしろ機体が小さければ機体剛性が高いので安心です。
でも、今日はやめました。
天気予報を見ていて「いやだな」と思ったのでやめました。

 

 

もう一つ、
最近、自分が匂いに対して
人よりも鋭いことを発見しました。
人が匂わないものでも、私がまず最初に匂います。
それを誰かに言うと、
しばらくクンクンしてから、「たしかに匂うね。」と言われます。

 

匂いによる刺激を人よりも強く受けているようで、
だから、いかなる香水も、大嫌いだったのかもしれません。
女性がつけている香水は、
どんなにおいでも、息が苦しくなるくらいキライです。
男性がオーデコロンをつけていると、その人とは話をしたくなくなります。

 

しかも、へんな話しですが、
どうも人が元気な時と、健康ではない時の、
つまり、人の生気のようなものを匂いでかぎ分けるようなのです。
人がひどい苦痛で苦しんでいると、
薬の匂いとは明らかに違う独特の匂いを嗅ぎます。
逆に元気になってくると、酸っぱいような元気の匂いを感じます。
病院でも、家でも、どこででも同じ匂いを感じます。
これは誰にでも共通に感じるのです。

 

今日は私自身に健康ではない匂いを感じました。
だから、飛行機に乗るのをやめました。

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2013年07月27日(土曜日)

7.27.寂しい最強の弱い者の論理

歩行者が信号無視をする場面が目立ってきたような気がする。
特に若い子が、歩行者信号を無視して、
横断歩道の脇にたくさんの車を待たせて、
「轢けるものなら、轢いてみろよ。」とばかりに
挑発的にわざとゆっくり歩く場面を最近何度か見た。
以前はあまり見ない光景であり、
今、何かが変わってきているのを感じる。

 

歩行者が明らかに信号を無視しても罰則はない。
しかし、
明らかに信号を無視して横断歩道を渡る歩行者を、車が轢いたら、
車の運転手は犯罪者として罰せられる。
もちろん轢いたりしたらこれは大罪であり、
極めて重大な犯罪だ。

 

だが、
明らかに信号を無視して挑発的にゆっくり横断歩道を渡る歩行者は、
なんら罰せられることなく、
車に轢かれれば、単に被害者ということになる。
なぜならば、
歩行者は自動車よりも物理的に弱い立場であり、
守られるべき存在だから。

 

明らかに信号無視して挑発的にゆっくり渡る歩行者であっても、
罰せられることもなく、何の損を被ることもないから
正しい存在であり、正しい行為であることになる。

 

だとすると、
弱い者、あるいは弱い立場の者ならば、
強い者、あるいは強い立場にある者に対して、
何をしても、正しい行為であることになる。

 

 

それがどんなにルール違反の行為であっても、
弱い立場の者がすれば、それは正しい行為であり、
その弱く正しい存在の者が、強い者に対して攻撃をしたら、
それは被害者としての正当な防衛行為だという場合もある。
その反対は、すべからく犯罪行為とされることはもちろんだ。

 

この論理的には理不尽といえることが、
日常生活の中にはいっぱいあって、
実際には、強い者が怯えながら暮らしている面もある。

 

明らかに信号を無視して挑発的にゆっくり横断歩道を渡る歩行者は、
なんら罰せられることもなく、何の損を被ることもないから
正しい存在であり、正しい行為であることになるが、
しかし、
明らかに信号を無視して挑発的にゆっくり横断歩道を渡る歩行者は、
誰からも喜ばれることもなく、
誰にも、何の益を与えず、
横断歩道の脇でイライラして待つ運転手からの「怒りを受ける」だけだから、
その人は、決して喜びを得るわけでもなく、幸せでもない。
ただ単に、
なんら罰せられることもなく、何の損を被ることもないだけであって、
自分が得ているはずの幸せにも気がつかない、
残念な寂しい人なのかもしれない。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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