谷 好通コラム

2013年08月04日(日曜日)

8.4.真夏に名古屋テレビ塔に”階段”で登るやつら

孫がやってきている。
帰省の時期ではないが、今年は、
父親が昇進する為の試験があるのでお盆に来られないからだそうだ。
働き始めてからも役職を上がるために「試験」があるなんて、
私はまっぴらだが、婿さんも大変だ。

 

母親である娘は二人の孫を連れて、
名古屋の中心地「栄」にあるテレビ塔に行った。
“階段”で展望台まで登るためだ。
もちろん私は行かない。
日曜日のある一定の時間だけ、階段を登って上に上がることが出来るらしい。

 

せっかくエレベーターがあるのに、
この暑い真夏の、しかも真昼間に・・・
わざわざ階段で登ることもないのにとは、オッサンの思うことだ。
子供にとってはこれが、
最高に、楽しいらしい。
100m以上も階段を登って、ニコニコではしゃいでいたらしい。

 

まっ黒に日に焼けた子供は、
私なんかとはまるで別の生き物のようにたくましい。
いや、それに嬉々として付き合っている母親、わが娘だってそうだ。

 

それどころか、この灼熱の中、
お客様が喜んでくれることを楽しみに、
キーパーコーティングを施工する
日本全国の数え切れないほどの人たちがいる。

 

先ほど畠中常務に電話をしたら、
LABO甚目寺店でクリスタルキーパーをかけていると言っていた。
彼はジワリと太ってきているので、
ちょうどいいかとも思うが、
この会社の人たちは、
LABOスタッフのみならず営業職も、時には事務職でも
スタッフから管理職、役員までが、平気で現場に出て仕事をする。
さすがに50歳を越えてくると少し程度を考えなければならないが、
それでも、立派に技術をふるって仕事をする。
誰もが現場を知っていて、
現場をよく理解し、お客様をよく知っている。
ここが、我々の会社の一番の最も大きな強みである。
この強みがあってこそ、ここまでやって来れたことは間違いない。
「会社全体がお客様のことをよく知っている。」
これ以上の強みはあるまい。

 

そう考えると、
私は、年とって、みんなに置いていかれたのか、
冷房の入った部屋にい続ける自分に寂しさを感じる。
さすがに真夏の屋外での仕事は出来ない。
しかし、
だからダメなのかといえばそんなことはない。
私だから出来る仕事もまだたくさんあるのだから、
現場出られなくなった寂しさを、無用に卑下してはいけない。
と自らに言い聞かせる。

 

それにしても、
このくそ暑いのに、
テレビ塔に歩いて登りに行った孫たちの元気は理解できない。楽しそうだ。

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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