谷 好通コラム

2014年07月09日(水曜日)

7.09.史上最強の”はず”だった台風8号と、947/590,000人

一昨日まで930hpa、最大風速70m/秒の猛烈な台風で、
発達しながら北上し、沖縄に到達するころには
910hpa、最大風速75m/秒の史上最強の激烈な台風になると警告され、
沖縄地方には暴風特別警報が出されていました。
そして、
YAHOO!ニュースの見出しで見ただけですが、
59万人の住民に避難勧告が出されていたそうですが、
実際には947人が避難しただけと書いてありました。
947人/590,000人とは、約620人に1人しか避難しなかったということです。

 

そんな、おとといの夜、
大府市の行きつけの沖縄料理屋「シーサー」にご飯を食べに行った時、
沖縄に仕入れの知り合いがいるご主人に、台風のことを聞いたら、
「ぜんぜん大丈夫、今までも、もっと大きい台風が来ている。」と、
のんびりしていたと、おっしゃっていました。
だから避難勧告が出ても947人/590,000人しか避難しなかったのでしょう。

 

そんな8号台風は、今度は大雨で特別警報を沖縄に出していますが、
台風そのものは九州の西の海上にまで北上した現在、
965hps、最大風速35m/秒と、
まあ、よくある普通の台風に成っています。
もちろん、
「50年に一度の大雨」と表現され、大雨特別警報が出ている地方は、
決して油断すべきではなく、十分な警戒が必要なのでしょう。
しかし「910hpa、最大風速75m/秒、史上最強の台風」とは、
一体なんだったのか。
そう疑問に思った人は多かったのではなかったでしょうか。
オーバーすぎたのじゃない? と。
それだけ天気予報は難しいものだということかもしれません。

 

ほんの最近の年の事だと思いますが、
大雨か何かの気象災害で、
村役場か、町役場が、避難勧告を出さなかったばかりに
多くの死者が出て、
役場が、マスコミから非難され、さんざん叩かれたような記憶があります。
あれから以前よりも、気象に関する予報が、
ずいぶんオーバー目に出されるようにもなったような気がします。
と同時に、
あれ以来、「特別警報」が「警報」の上に出来たのではなかったでしょうか。

 

でも、この手の特別警報と勧告を、
「あとで何か言われたらイヤなので・・」なんて価値観で、軽々しく出すと、
みんなが「また、オーバーに言ってる。大したことないだろう。」と、
本気にしなくなるのが、
本当の意味で一番怖いのではないでしょうか。

 

「避難勧告が出ても947人/590,000人しか避難しなかった」のが、
本当は、今回の台風での、一番怖かったニュースのような気がします。

 

とはいうものの、台風8号がこちらに来るのは明日か明後日か、
十分な警戒心を持って、油断をせずに備えなくてはなりません。

 

私は今、東京に向かって新幹線に乗っています。
台風8号の影響を受けて雲が厚く富士山を覆って、まったく見えません。

 

 

晴れていればこの角度からだとこう見えます。

 

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