谷 好通コラム

2016年08月04日(木曜日)

8.04.辛いカレーを食べたらちゃんと汗びっしょりになります。

情けない話だが、私はめっぽう暑さに弱い。
私はあまり汗をかかない体質なのでしょうか。
暑い所に居ても汗びっしょりになったことがあまりありません。
熱が発汗によって放出されない訳なので、
熱が中にこもり、熱中症になりやすくなっていると感じています。

 

私は若い時からずっと現場で先頭に立って働いてきました。
18才から働き始めてたぶん55才位までは時折であっても現場にいました。
今、64才だから、37年現場で働き、
もっぱら事務所にいるようになったのはまだたった9年です。
今の若い人は、子供の頃にエアコンの中にいたので汗腺の発達が悪く、
それどころか肌の汗腺の数そのものが少なく
発汗作用が弱くて熱中症にかかりやすくなっている傾向があるそうです。
テレビの中でそう言っていました。
そういう論理で言うならば、
私なんかの場合は、
若い時は、しっかり汗をかいて健康的だったのに。
年取ってから、涼しい所にい過ぎて、汗腺が退化して
情けなくも、めっきり暑さに弱くなってしまったのでしょうか。

 

タイ国から来られたお客様に、
ぜひタイ国を訪問することを勧められましたが、
タイ国=暑い。のイメージが強くて、「いゃ、とんでもありません。」と、
固辞してしまいました。
よく聞くと、タイ国は四季の変化があまりなく、
夏の時期ならば、タイ国は、名古屋よりもむしろ涼しいそうなのです。
そう聞くと、グラグラとしますが、
そう思うこと自体が、体が元気に戻ってきているということでしょうか。

 

約2年前、椎間板ヘルニアを患ったころが一番不調で、
新幹線に乗るだけでも、必ず補助をしてくれる同行の人が必要でした。
ちょうどその頃、東証マザーズの新規上場でも何とかなってきましたが、
考えてみると、ずいぶん無茶ではありました。
それが今では、当然ですが、一人で新幹線も飛行機はも乗れるようになって、
行動範囲が、ぐっと広がって、
「タイ国のプーケットなどは素晴らしい所で日本の皆さんすごく喜ばれます。」
なんて言われると、グラグラっときます。

 

でも、年は取って行くばかりで、自分を鍛え直すなんてことはもう無理です。
だから、もう一度現場で働くなんて夢のようなことはもう出来ません。
でも、連れ合いがこんなことを言いました。
「CoCo一番屋で辛いカレーを食べたら汗いっぱい出るじゃない。大丈夫だよ。」
なるほど、年のせいにして、
汗腺が退化してきたのかもしれないなんて悲観するのは、
時分に甘ったれているだけなのかもしれません。
確かに、CoCo一番屋で「一辛」のカレーを食べると、汗びっしょりになります。
最近、気が滅入るような情けないことがあって、
ちょっと弱気気味でいけません。

 

今日は静岡へ出張ですが、
途中で、CoCo一番屋の「一辛」のカレーを食べましょう。

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2016年08月04日(木曜日)

8.03.企業の本体とは現場そのものです。

企業の本体とは現場そのものです。
現場が、その行動で社会に貢献し、その報酬としてお金をいただくわけだから、
企業とは、サービス業、物販、製造業、漁業、農業、運送業、金融業、外食産業等々
ほぼすべての企業において、
社会に対して付加価値を提供するのは現場であり、
会社が稼ぐお金は、
そのほぼすべてが現場から入ってきます。
だから、企業の本体は現場であり、現場がその企業そのものです。
これは私の信念です。

 

それに対して事務所は、現場から生み出されるお金を計算して、
しかるべき所(例えば税務署)へ配分したり、書類にしたりする所、
あるいは個々でやればいい事を、面倒なので、まとめてやる所。
現場を支援する所で、企業活動の補完的役割の部署であって、本体ではない。
その証拠に、現場は、
その企業の作り出す付加価値によって千差万別に変わり、
その企業の価値そのものであり、将来を決めるが、
事務所は、どの業種でも似たり寄ったりで、
その企業の価値を決める所ではなく、将来に関わるものではありません。
もちろん業態によっては、
事務所=現場の場合もあるので一概には言えないこともありますが。

 

いずれにしても、基本的に企業の本体は現場であり、現場がその企業そのものです。

 

勘違いするのは、多くの場合、
事務所、とりわけ本社事務所に、
その会社の経営者、あるいは監督者、企画者と言える役員さんたちなどが居るので、
事務所が会社の本体であるような錯覚を持つ場合がありますが、
それは物理的に居る場所がそこであるだけで、
意識と思考はいつも現場にあるのが、あるべき経営者なのではないでしょうか。
だから、企業の実体、本体は現場であることに変わりありません。

 

しかし事務所は、
エアコンが入って夏は涼しく、冬は暖かい。
体の移動距離もほとんどない。
下手をすると、ずっとパソコンを覗きこみっぱなしの人もいる。
だから肉体的には楽チンです。しかし、あまり健康的ではない。
現場は、
エアコンが入っていることも少なく、夏は暑く、冬は寒い。
肉体的に大変な場合もあり、しかし、多くの場合は健康的です。

 

だから事務所が頭脳労働であり上等で、
現場は肉体労働で下等などというような単純なバカバカしい区別はなく、
多くの場合、
現場にこそ、優秀な頭脳と能力が集まっているものです。
逆に言うと、
企業の最前線である現場に
優秀な頭脳と能力を揃えている企業こそ強い企業と言えます。
しっかりと社会貢献して、しっかり稼いでいるからです。
企業はそのことを忘れないで、
本当に稼ぐ人にしっかりと報いなければなりません。
涼しい場所で仕事をしていることにちゃちな優越感を感じる人がいるとしたら、
それはひ弱く愚かで、きっと報われない人でしょう。

 

私自身、根っからの現場人間として
35℃を越す最前線で活躍する皆さんに対して、心を込めて熱いエールを送ります。
年を取って、すっかり暑さに弱くなった情けない自分を恥じながら。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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