谷 好通コラム

2020年09月21日(月曜日)

9.21.空白の日に、ショックを受け、ただくたびれる。

四連休の三日目。
私のスケジュールソフト・サイボウズは相変わらず空白で、
家族にどこか行きたいところはないかと聞いたら、
「熱帯魚屋さんに行きたい。欲しい小さな熱帯魚を何匹か買いたい。」と、
言うので、家族が知っているという熱帯魚屋さんに行ったのです。
そこで、予定通りのクラウンローチという魚と
オトシンという苔を食べる魚を、
全部で四千円分くらい買ったのです。

 

その熱帯魚屋さんはいわゆる大きな総合ペットショップで、
犬や猫もいっぱいいて、お客様もすごく多かったのですが、
その中に「チョウゲンボウ」や「メンフクロウ」「コノハズク」など、
自然の中の食物連鎖の頂点に近い小さな猛禽類が、
5種5匹も生きて展示されていて、其々に8,900円などの値札もついていて
一羽ずつ止まり木に紐で繋がれておとなしくしています。
彼らが人工繁殖されたペットとも思われず、
ペットショップに自然の動物が売りに出ていることにショックを感じました。
それも何と安い値段で売られているのか。
それで気が滅入ってしまいました。

 

床屋さんも、月曜日でも祭日なのでやっているかと思ったら休みでした。
テレビを見ても、大相撲がほんの少しだけの観客でやっていますが、
ちょっと寂しげです。

 

世の中は、昨日行った福山・広島・鹿児島のように、
新幹線も、高速道路も、街中のお店も、飛行機も、混んでいて、
新型コロナ禍からの脱出がなされたかのような雰囲気ですが、
よく見ると、私たちのような年配者はほとんどいません。
満席の飛行機で、残らず若者と子供だけだったことに気が付き、
そんな目で見たら、
久しぶりの混雑が若者だけで出来ていることに気が付きます。
重症化するリスクがある年配者は、どうも、まだ引っ込んだままのようです。
今日のペットショップでも、
店員が私たちを見てギョッとしたような表情をしたのは、
そういうことだったのかもしれません。

 

今、この四連休を境に、GOTOキャンペーンに東京が加わり、
一挙に規制解除の雰囲気が高まりましたが、
私たちのような年配者は、未だ蚊帳の外なのかもしれません。
これからの世の中は、無症状の若い感染者が無数にいて、
感染力を持ったまま新型コロナウィルスは現実にあるものとして、
感染しても重症化せず軽い風邪程度に治る場合が多い若者が中心となって
規制解除が一挙に進み、
重症化の恐れがある年配者は、今までのように、
怯えて、家に閉じこもり、社会から徐々に排除されていくのかもしれない。
あるいは、来年になるらしい「ワクチン」の普及が、
今のこの事態を一挙に打開するのかもしれない。
どんな風になって行くのか、
仕事好きの年配者にとっては、もうしばらく、辛い日々が続くのかもしれない。

 

一定程度、退いた身から見ると、やっぱり現役はいいですね。光っています。

 

昨日まで二日間の出張中、
老猫のチーちゃんだけを家において、
犬のリンダと猫の小ミミを動物病院に預けたのですが、
しばらく一人ぼっちになったチーちゃんは、
よっぽど寂しかったのか、
リンダと小ミミを迎えに行って帰ってきた瞬間は、
今まで見たことのないような表情をしました。
それから、
チーちゃんを大好きな小ミミが、抱き着いて行っても、
迷惑そうに逃げますが、シャーと怒りの恫喝はしなくなりました。
なんか変化があったのでしょうか。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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