谷 好通コラム

2013年07月06日(土曜日)

7.6.「種子島」は、本当に面白い、また行きたい島です。

種子島は、お隣の屋久島が世界遺産になったので、
観光客がそちらに流れて、お客様が減っているのだそうです。
しかし、私は種子島の方がぜったいに楽しいと思いました。
といっても屋久島には行ったことがないので無責任な発言ですが、
少なくとも、種子島はわざわざ行くだけのことがある大変面白い観光地です。

 

種子島に行くには鹿児島から「飛行機」と「高速船」の二つの方法がありますが、
種子島で人が一番たくさん住む西之表市は、
港が市内にあるが、種子島空港からはかなり離れているのと、
多くの人が行き先の鹿児島市内も、空港よりも港の方がはるかに近く、
地元の人が鹿児島市内に行く時は、間違いなく高速船に乗るそうです。
しかし、観光客のように鹿児島”空港”を経由するなら飛行機が早いので、
私達も飛行機を利用しました。

 

飛行機はスウェーデン製「サーブ340B」、
降りてきた人と比べると小さな機体であることが分かります。

 

 

三列シートで、乗客が36人くらい乗れます。

 

 

機体が小さいので、気流の乱れに翻弄されてよく揺れます。
しかし機体の剛性は、機体が小さい分高いので、全然心配いりません。
時刻表では40分くらい飛ぶことになっていますが、実際は25分しか飛びません。
飛び上がったら、じきに降り始めます。

 

「ヒャッホー」みたいな感じで大好きです。

 

 

私達が泊まったのは西の表市の港の近く。
飛行場から約30分。
高速船で鹿児島港からここまで1時間半。
普段なら船でしょうね。早いのは。

 

 

種子島は堆積した地層が隆起して出来た島のようです。
だから起伏が無く、小島も平らなテーブルのような格好をしています。

 

海は青い。非常に透明度の高いきれいな海です。

 

 

海の幸も豊富。
これは「ぞうりエビ?」「靴エビ?」よく判りませんがとっても美味しいエビでした。

 

 

人口3万人の種子島に焼酎の酒造の工場が4軒もあるそうです。
この日はピールもずいぶん呑みましたが、
山下専務と、中種子中央SSの町田店長、鴨女町SSの石堂店長。
やっぱり焼酎が美味しく、
みなさん真っ赤です。

 

 

種子島は「マングローブ」の北限地だそうです

 

 

「めひるぎ」が汽水域ぎっしりと生えています。
見事なマングローブの森です。

 

 

日本北限のマングローブの森を道の両側に見て南に走ると、
南種子町茎永に「種子島宇宙センター」があります。
東京ディズニーランド20個分の超広大な敷地に、
世界で一番美しいと言われる「射場」があります。

 

 

これは射場から5KM以上離れた「プレス用のビル」です。

 

 

H-Ⅱロケットの一段目に付くメインエンジンLE-7。
本物だ。涙がにじんでくるほど感動した。

 

 

二段目のメインエンジン。

 

 

一番右の、白い小さめのロケットが「イプシロン」ロケット。
あの小惑星探査衛星「はやぶさ」を打ち上げた「三段固形燃料ロケット」だ。
イプシロンは鹿児島の内之浦射場から打ち上げられる。

 

その隣のでかいロケットが種子島射場の主役であり最新の「H-2B」
8トンもの巨大なぺいロードを静止軌道に打ち上げる。
その隣が「H-ⅡA」ロケット。現役である。

 

 

世界最大級の地上観測衛星。

 

 

これは、奥の半円のカバーが、
本物のH-ⅡAロケットの頭の部分付けられる衛星を
カバーしているフェアリングと呼ばれる部分。
こちら側が二段ロケット衛星を接続している部分。

 

 

事情があって打ち上げられなかったH-ⅡA7号ロケット。
左が二段目のロケット、右のうんと長いのが、一段目のロケット。全部本物だ。

 

 

集中司令室?
よく判らないが、意外と古い装備に見えた。
しかし今現在も現役で使われていると言っていた。

 

 

興奮のうちに「種子島宇宙センター」をあとにして、
今回、ずっとご案内をいただいてしまった山下専務の「是非のお勧め」
「千座(ちくら)の岩屋」に行く。

 

 

それはサーファーが泣いて喜ぶようなビーチの端に、
巨大な岩山として有った。

 

 

写真ではまったく表現できないほど巨大な岩山。
海の底で何万年、何百万年、ひょっとしたら億単位の年月かかって、
砂や泥が堆積し圧力で岩になっている。
堆積した時期によって、堆積した物が砂であったり、泥であったり、小石であったりして
その違いによって縞模様になっている。見事というしかない。

 

 

岩山の四方に洞窟が開いている。
隆起して地上に上がってから、海岸の波に浸食されて、
柔らかい「砂岩」の部分がごっそりと流されて、
比較的固い粘土が固まった粘板岩が残って、洞窟を形成している。
それでも洞窟の壁は触ると手に砂が付く砂岩であったので、
これからもかなりのスピードで侵食され、洞窟は広がっていくのでしょう。
中はこの写真では写っていない信じがたいほどの広さがある。
「千座(ちくら)の岩屋」とは、千人が座れる広さの洞窟という意味です。

 

 

洞窟の向こうには青い海が広がり、
不思議な青い世界を造る。
何時間いても飽きないと思うが、
潮が満ちてきたら、洞窟の中はすべて海に中になる。

 

 

一つ一つの地層に何万年の時間を思い、息が詰まるほど圧巻の岩山です。

 

 

たまに小石が堆積して出来た「礫岩」の層がある。
その時、地球に何があったのだろうか。

 

 

この日、午前10時過ぎから午後2時くらいまで観光をしました。
「種子島宇宙センター」と「千座の岩屋」の二箇所です。
両方ともすごい所で、
特に「種子島宇宙センター」は三時間以上は欲しい所です。
もっとじっくり見たいものがいっぱい残っています。

 

大変申し訳ないことに種子島石油の山下専務が、
ずっと同行しご案内をいただきました。

 

山下専務いわく、
「種子島の見どころはこんなものではありませんよ、
たとえば、種子島と言えば「鉄砲伝来の土地」
今回は鉄砲にまつわる場所もまったく行っていません。
もっともっと何倍もいい所があります。」
なるほど、種子島は見所がバラエティーに富んでいて、
ものすごく面白い所のようです。

 

本気で、また、家族みんなを連れて来たいと思いました。

 

山下専務、ご面倒をおかけして申し訳ありませんでした。
でも、本当に楽しませてもらいました。ありがとうございました。

 

 

見たい。切なくなるほど見たいと思う。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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