谷 好通コラム

2011年02月19日(土曜日)

2725.売り手の好き嫌いにお客様は興味ない

当たり前のことだが、
お客様は、売り手側の好き嫌いにはまったく興味がない。
買い手側は、自分自身の好き嫌い、必要不必要だけで何を買うかを決める。
だから、売り手側の思い込み、好き嫌いにはまったく興味ない。

 

自分が何かを買う時の気持ちを考えれば分かることで、
自分が何かを買う時、
それを作った人と売っている人の好き嫌いを考えたことがあるだろうか。
あるいは作った人との好みで作られたもの、
売っている人の好みで売っているものを、あなたは買いたいと思うだろうか。

 

「仕事」とは、
自分以外の誰かのために役に立つことをすることを言う。

 

だから、
自分以外の誰かから、つまり買う人からその報酬をいただける。

 

自分以外の誰かの、
つまり買う人の好きなことを実現したり、
自分以外の誰かが、
つまり買う人が必要としている物を作り、
販売すること。あるいはサービスを提供すること。
それが「仕事」であり、
そういう「物」や「サービス」が、「商品」なのだろうと思う。

 

だから商品あるいはサービスは、自分以外の誰かの、
つまり買う人の価値観に基づいて作られているべきであり、
販売されるべきであって、
作る側、販売する側の人の価値観が、
自分以外の誰かの、
つまり買う人の感性と必要性に一致することを良しとしていなければ、
買う側の人に支持されることはなく、買われない。

 

作る側、売る側の人の好き嫌いは、
その人が持っている特有の環境や経験暦によって作られたものであり、
必ずしも、自分以外の誰かの、つまり買う側の人の好き嫌いと一致するわけではない。
だから、作る側、売る側の人は、
買う側の人の価値観と好き嫌いを感じ取る努力をすべきであり、
それを、「お客様の気持ちになって考えなきゃ、何も売れない。」と言う。

 

たとえば、
自分の車を好きでキレイにするならば、
自分の好きな方法で、自分の好きなだけ時間をかけて、
自分の好きなように、キレイにすればいい。
しかし、
それがお客様のお車ならば、
お客様の好きなキレイさを実現できる方法で、
お客様からいただける時間内に、お客様が満足して、
感動されるようなキレイさを実現すれば、それに見合った報酬をいただける。
それが仕事だと思う。

 

朝、新幹線で博多から広島に向かう人気の「レールスター」に乗りながら、
そんなことを思った。

 

レールスターは普通席でも4列シートで快適。

 

 

猫のリンちゃんは水槽のドジョウが大好き。
放って置けばいつまでも熱中して見ている。

 

 

「リーンちゃん。」と呼んでも、チラッとこちらを見るだけ。
リンちゃんは自分の好きなように生きている。猫のリンちゃんはそれでいいのだ。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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