谷 好通コラム

2008年12月26日(金曜日)

2096.デブ飛ばず、富士山多数

今日の朝、羽田空港の出発ロビーにとんでもなく長い行列が出来ていた。
朝7時半ごろロビーの脇にある空港内のホテルから出発ロビーに出てきて、
その行列にびっくりした。
「なんだ、こいつらは。」
しかし並んでいるのは若い子達ばかりで、私には関係ないと思った。

 

 

とりあえず行列を脇目で見ながら
チェックインカウンターに歩いていくと構内放送が鳴った。
「全日空053便8時発札幌千歳行きは、千歳空港の雪のため欠航となりました。」
え~~っ、欠航?
続いて704便9時発も欠航と言っている。
「あちゃー、行けんじゃん」
あとで知ったのだが、北海道は猛吹雪でひどい天候であったらしい。
とんでもなく長い行列は、払い戻しを受けるための行列であったのだ。
(私は代理店から発行のチケットなので、行列に並ぶ必要はない)

 

 

昨日のブログで「デブが飛んで、走る」と書いたが、
私、デブは結局、飛ばなかった。

 

それならそれで、いさぎよくあきらめて、
東京で何か仕事でもとも思ったが
東京のスタッフも、突然、何か仕事を作れと言われても
この年末の忙しい時に迷惑千番だろう。
とっとと名古屋に帰るしかない。

 

札幌で約束をしていた方々も、猛吹雪となれば致し方ないと思ってくれる。
これはこれで、一日事務所で仕事が出来るラッキーと考えるしかない。
一日分、時間を儲けた気分で名古屋に帰ることにする。

 

羽田空港からモノレールに乗って浜松町へ。
ぼぉっと座っていたら、はるか遠くに富士山が見える。
あわててカメラを出す。

 

本当は東京からも、埼玉からも、関東平野のいたる所から富士山は見えるのだ。
でも高いビルがいっぱい建って、
関東の視界から富士山が見えなくなってしまっている。

 

空気もいっときほどは汚くないが、
それでも大昔からすると
なかなか富士山を見せないベールになっている。
大昔、太古の昔から江戸時代、明治時代、大正時代と富士山は、
関東に住む人々にとって普段の風景だったのだろう。

 

以前に、晴れた日に
新宿の高層ビルホテルから都庁のツインタワーの間に富士山が見えた時には感動した。

 

千葉幕張メッセで展示会をやっていた頃、朝、ホテルから会場に向かう途中で
くっきりとした富士山が見えた。

 

埼玉のどこかからの高速道路から、
ずいぶん富士山が大きく見えて驚いたことがある。
関東は、本当は富士山が普通の風景の一部である場所なのだ。

 

江戸時代にタイムスリップして、江戸のどこかから富士山を見ることが出来たら、
どんなに幸せだろう。
想い浮かべただけでも、うっとりする。

 

今日の羽田空港から東京湾の入り江に沿って走るモノレールからは、
目の前にビルがない所がいくつかあって、遠くに富士山の上半分が見えたのだ。

 

 

新幹線に乗ってからも、
ちょっとビルがない場所を通ると、ちらっちらっと富士山が見える。
いつも日が上がっている時間は上りの新幹線だけで、
そういえば、朝方に東京方面から名古屋に下る新幹線にはあまり乗ったことがない。
出張先の東京では仕事をして夜飲んで、
泊まって、次の朝帰るなんて事はほぼないからだ。

 

出張中、いつも朝には、その日の仕事がある場所に移動している。
あるいは、夜は移動できない飛行機でしか行けない場所に行くために、
飛行場の中のホテルに泊まることもある。
だから、今日のようにイレギュラーな朝帰りで下りの新幹線に乗ることが珍しいのだ。

 

朝の下りの新幹線からこんなにチラッチラッと富士山が見えることは忘れていた。
また、得をしたような気がした。
小田原を過ぎた当たり、宝永山側から見る中々いい富士山である。

 

 

そしていつもの富士駅からちょっと東京寄りにある
新幹線からの絶好の富士山撮影タイミング。
大きいビルもなく、工場からの排煙もなく、電線も写らないベストショットの場所は、
ほんの数秒しかないのです。
それがどこなのか、皆さんも今度探してみたらいかがでしょうか。
「なるほど。」ですよ。

 

 

こんなにたくさん富士山が見えてしまうと、
今日はとんでもないラッキーがあるはずだ。

 

そう思っていたら、
思いもよらぬ人からメールが来た。
気持ちが残る形で消息が途絶えてしまった人からのメールだ。
とてもとてもやさしい人で、やさしすぎて、いつも自分が傷ついてしまう人。
たくさんの言葉で、語り、その人も私も心が軽くなった。

 

良かった。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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