谷 好通コラム

2007年11月06日(火曜日)

1768.5分だけ居眠りをする。

一昨日、関東の快洗隊3軒を見て回った。
お客様の頭になりきって
お客様の座っている場所に行き、
お客様の目線から店を見るためだ。
だから、ネクタイも背広もなし、普段着のシャツとジャンパー姿だ。

 

「待合室でじっと座って、30分、1時間、2時間とお客様になりきる。」
これは実に有効な方法だ。
今回も、相模原、五香、松戸店と今まで見えなかったものが見えた気がする。
うまく実績を上げている店、停滞している店、前年を下回ってしまった店。
お客様の席から、お客様になりきって見てみると、
「そりゃそうだ。これじゃお客さん次は来ないよ。」とか、
「なるほど、これなら何度でも来たくなるよな。」とか、
意外とスキッと見えてくるものだ。

 

コツを教えよう。
1.まず、私服であること。
2.店内では、お客様が一番よく座るであろう場所に座ること。
3.出来れば、実際に作業を注文すること。
4.店舗のスタッフとの会話は、最初から出来るだけしない。
5.座ったら、5分ぐらい居眠りをすること。
6.作業を待っている時、お客様のように、ただリラックスして作業を待つだけ。
のどが渇いたら自販機で何か買って飲む。トイレに行きたくなったら行く。
仕事に関係ない“余分な事”を考える。
7.15分ぐらい経つと、自分の頭がお客様になっていることに気が付く。
8.ここから、気が着いたことをどんどん書き殴るように、書いていく。
お客様の目線になっている感覚を大切にして、
気が着いたこと、思いついたこと、感じたこと、すべてを、
感じたままに、手を休まずに一挙に書く。
9.何も感じなくなったら、
今度はこちら側(店側)の視点で気が着いたことを続けて書いていく。

 

やってみると意外と簡単ですよ。
客目線に立つとは、
こちら側からお客様を見て、
お客様が何を考えているかを、こちら側から考えることではない。
それはあくまでも、こちら側からの観測でしかないのだ。

 

私は日本人だから、日本にいて中国人の気持ちを理解することは出来ない。
しかし中国に行って、中国の人が中国の人に対する仕事を一緒にやると、
やっとちょっとだけ中国人の気持ちが分かるような気がする。

 

私は今、歳をとってオジサンになっているから、
若い子たちの気持ちは、オジサンである私には理解できない。
しかし、若い子と一緒に力を合わせて何かをやると、けっこう理解できて、
「今の若い者は・・・」とは、思わなくなる。

 

それと同じようなことではないだろうか。
お客様目線で自分の店や商品を見たければ、まず、お客様のいる場所に行くことだろう。

 

これは、単純なようで、実はものすごく大切なことなのです。

 

昨日の朝、羽田から松山に飛んだ。
空からの景色は、もう一千回以上見ているはずだが、
全く飽きない。
朝一の飛行機はビジネスマンが多いが、そのほとんどが寝ている。
大パノラマが窓の外で繰り広げられているのに、もったいないと思うのだけれど。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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