谷 好通コラム

2004年03月14日(日曜日)

910話 プロショップ?

先日
広島営業所の山本信が、インスト日記に面白い投稿をしていた

 

以下コピー
――――――――――――――――――――――――――――
車を運転しているといろんな看板が目に入ってくるが、
職業柄どうしても洗車に関する看板がどうしても気になります。

 

「洗車プロショップ」「洗車専門店」「洗車大歓迎」

 

などなど色々な文字が目に入ってきます。
もちろん看板などによるアピールは重要です。
しかし、もっと大事なのは中身ではないでしょうか。

 

洗車プロショップなのに洗車のプロはいますか?
洗車専門店なのにメニューはしっかり揃ってますか?
洗車大歓迎なのに頼みにくくはしてないですか?

 

ハードはしっかり揃っているのにソフトができていない事が多く感じられます。
「中身を大きく変えていく」これが私のテーマです。
技術・接客・知識・心を一度見直しましょう!
____________________________

 

彼の投稿を読んで、色々考えさせられてしまった。

 

まず、

 

「プロショップ」と書いてあれば、
プロの技術を持ったスタッフがその店舗にいて、
その店で洗車をしてもらえば、あるいはコーティングなどをしてもらえれば、
素人の技術を超えた“仕上がり”が得られるものと考えるのが当然である。

 

そして、プロの技術とは、
きちんとした論理的なマニュアルによって、
“教育され”、“訓練される”ことによって得られるものである。
加えて、プロの仕事とは、一般の素人が持たない洗練されたプロの道具と、
プロの仕事が出来る環境の下で、
プロの技術を持ってなされるべきものである。
それでこそ、プロの仕事による付加価値の高い洗車商品が実現するものだ。

 

はたして、「洗車プロショップ」と看板を出しているその店に、
機械以外、プロが造る商品を実現するための何かがあるのか。
とりわけ、プロの技術があるのか。

 

どうしても疑問に思えてしまう場合が多い。

 

 

「専門店」と書いてあれば、
ありきたりの商品だけではなく、
お客様の“多岐に渡る欲求”を
事細かに満たしてくれるだけの、豊富な品揃えがなされているものである。

 

特に、洗車に対する欲求=車を綺麗にすることに対する欲求は、
その人その人によって欲求のあり方に幅広いものがあり
売る側の都合によって用意された品揃えだけでは、とても足りるものではない。

 

とりわけ「専門店」であれば、
その商品の品質が高いことも期待されるもので、
高い技術による、高い付加価値の商品が品揃えされている事が期待される。
加えて、「専門店」であれば、
専門的な商品知識を持ったスタッフの存在が期待されるものだ。

 

そして、その豊富な品揃えを“解かり易いメニュー”から、
自分の好みによって“選ぶことが出来る”ことも期待される。

 

果たして、気軽に「洗車専門店」の看板を出している店舗が
このような「専門店」の要素を満たしているのだろうか。

 

そして、「専門店」と「プロショップ」とは、お客様にとって同じような響きを持っており、
このことは「プロショップ」と名乗っている店でも同じことが言える。

 

 

「洗車大歓迎」と書いてあれば、
たとえば、その店舗がガソリンスタンドであっても、
「洗車をお願いします。」と言った時に、
「えっ、洗車だけですか?」なんて言わないだろう。

 

それどころか、せめて、こちらから洗車を頼まなくても、
「今日は、洗車されますか?」とぐらい“聞いて”欲しい。

 

あるいは、
「あの10,000円の▼○△コーティングして欲しいんですけど」と言った時
「今、“店”が忙しいんで、・・・・」なんて
悲しいことを言わないでほしい。

 

どう考えても“歓迎していない”のに、「大歓迎」の看板を上げているところがある。

 

 

「看板」と「実体vが大きく違うことは、
その店舗の信用を大きく損なうものであり、
業界全体の信用をも損なう可能性を持っており、実に憂うべきことである。

 

ならば、どうするのか。
批判するだけならば誰でも出来る。

 

先の投稿をした山本信は、
「『中身を大きく変えていく』これが私のテーマです。
技術・接客・知識・心を一度見直しましょう!」としている。

 

実は、
多くのSSを含めた私たちは、
洗車とか、コーティングとか、車の色々な所の掃除をして
収入を得ている“プロ”である。
収入を得た時点で、プロでなければならないのだ。

 

だから、洗車を売っていれば、
本来的にプロショップであるのだから、
「プロショップ」と看板を上げることは、むしろ、当たり前の事なのである。

 

「プロの技術も品揃えもないのに、
プロショップの看板を上げているのは、おかしい。」とは、
逆説的に言っているだけであって、同じ意味なのである。

 

問題は、プロショップであるべき洗車を売っている店舗が、
「プロショップ」である要素を満たしていないことである。

 

と同時に、プロショップなのに
ありきたりの品揃え
つまり、売る側の都合で決めたメニューしか揃っていないことが
お客様の支持が少ない原因であることに気づくべきである。

 

そして、洗車を売っている以上、
つまり本来的にプロショップである以上、
商品を買いに来てくれた人に対して、“心から”歓迎することは当然である。
車を綺麗にするビジネスをプロとして商っている以上は、
100%Wellcomeが当たり前である。
同時にどんなビジネスを行っていたとしても、
それが、洗車事業よりも大きいものであったとしても
その店舗が、洗車“も”商っている以上は、洗車“も” 100%Wellcomeでなければ
成功など絶対にあり得ない。
それは洗車の部分だけではなく、すべての部分に言える事である。

 

 

では、まず、何をすべきか。
昨日の新しい快洗隊の仲間たちの言葉の中にその答があった。

 

つづきは、また明日

 

PS.
私は、つい長い文章になってしまうが、
山本は非常に短い言葉でそれを表している。肝心な事を解かっている証拠である。
チョッと見直しました。
去年の夏、悔しいリタイアのときの山本信

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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