谷 好通コラム

2002年07月20日(土曜日)

472話 負けるもんか!

今日は大事な仕事があった
「快洗Boss」初めての見学会

 

この機械は、今まで販売していた「快洗Jr(ジュニア)」という機械の“10倍”の値段

 

「ジュニア」は、本体が移動式であり、小さいものなので
「快洗Jr号」という小改造した1BOX車に積み込んで
全国を駆け回り販売してきたが
こんどの「快洗Boss」はでかい

 

Bossは、普通のガソリンスタンドにある“洗車機”とほぼ同じ大きさ
地面にレールを敷いて、その上を動くタイプ
だからもちろん
気軽に、持ち運んで見せて回るわけには行かない

 

そこで、デモ機を、刈谷と福岡のトレーニングセンター
それに快洗隊パイロットショップに設置し
“見に来てもらう”ことにしたのだ

 

Jrは、“見せに行く”
Bossは、“見に来てもらう”
この差は大きい

 

Bossは発売してから、もうすぐ3ヶ月
なかなか普及に拍車がかからない
Jrの時は、スタッフが「快洗Jr号」に乗って全国を駆け回り
短い時間で普及の軌道に乗ったのだが

 

このままではラチがあかない、ということで
毎月1回、見学会を開催することにした
刈谷と福岡はもちろん
東京では、すでにBossが設置された一般のガソリンスタンドを借りて、開催する

 

今日はその第1回目の見学会であったのだ

 

初めてのこの企画
思わぬことが色々あった、冷や汗もの

 

 

見学会のプログラムの中に「“Boss” vs “Jr”」というコーナーがある

 

今までの手洗い機「快洗Jr」と
最新鋭機「快洗Boss」で
同時に車を洗っていって
Bossを使った手洗い洗車が、いかに効率が良いかを訴求するコーナー

 

刈谷快洗隊で行った

 

Boss担当は
1台目「1BOX車・白ノア」を、動きに定評のある「藤村選手」
2台目「プリウス」を、レースでは飛び切り速かった「H.オサム選手」
3台目「プジョー406」に、もう一度「藤村選手」

 

Jr担当は、「1BOX車・ノア」を「井内選手」
彼は、一生懸命やると、チョッと苦しそうな表情になるので
ちょうどいいか
なんて、失礼な動機で彼をチョイスした

 

藤村選手が洗い始め、Bossを7分使い、仕上げまで入れて合計16分
藤村君がBossを7分使った後
すぐにH.オサムが2台目をBossに入れて7分使い、仕上げまで14分
3台目を、H.オサムがBoss使い終わったら
1台目の作業が終わっている藤村君が、すぐにBossに入れる
結局3台目が片付くのが25~6分後

 

どういうことか、文字で書くとさっぱり分からないかもしれないが
とにかく、快調なペースで
手洗い洗車が、どんどん仕上がっていくのだ

 

その脇で、井内選手が、淡々とJrで手洗い洗車を進めて行って
洗い始めから、26分後に1台の洗車が仕上がる
3台対1台で、Bossの圧勝

 

そんなシナリオであった

 

リハーサルでは、井内選手は“快洗Jr”で“ノア”を26分かけて洗った
それでも、かなり急いで洗っているように見えた

 

とりあえずリハーサルはOK
(と、まるで自分が見たように書いているが、ここまではH.オサムからの報告)

 

 

さぁ、いよいよ本番
午後1時ごろには、見学者の方がだいたい集まり
私の挨拶から始まって、プログラムが進んでいく
慣れないこともあって、ちょっと詰まりながらも、とりあえず順調

 

「Boss vs Jr」のコーナーが始まった
3選手の紹介
「藤村」「H.オサム」「井内」
問題ない

 

「よ~~い、スタート!」

 

号令と共に、藤村選手と、井内選手が一斉に洗車に取り掛かる
とっ!
藤村選手が、やおらコケタ
たくさんのギャラリーに囲まれての作業
若い彼は緊張してしまったのか
照れ笑いをしながら立ち上がり、また作業にとりかかる

 

不安がよぎる

 

みんなの目が、 コケタ藤村選手から、井内選手の方に移ると
そこには、目の色を変え、猛然とダッシュしている井内選手がいた
「早い!」
びっくりするほどのスピード!

 

井内選手この場面では、本当は「負け役」であった
最新鋭のBossのスピードを引き立てるための「負け役」であった

 

しかし、その役が
彼の何かに“火”を点けてしまったようだ
井内選手は、今まで見たことも無いようなスピードで、ガンガン洗っていく

 

最初からコケタ藤村選手はちょっと焦っているのか
いつもの華麗な動きがない

 

井内選手が勝っている!

 

「負けるもんか!」
何を勘違いしたのか
奴は、絶対そう思っているに違いない
目の色が違う

 

「負け役」であるはずの井内選手が勝ってしまったのでは
話にならない

 

しかし、そこは最新鋭のBossを駆使しているので
藤村選手は、途中で一挙に井内選手を抜かして
快調に作業が進めていく

 

それを見た井内選手
ガックリ来たのか、あるいは、息が切れたのか
ゼーッゼーッ状態

 

当然のことながら
全工程手作業の“Jr”が、自動工程が多い“Boss”では、所詮かなうわけが無い
もうとても追いつける状態ではない

 

結局、Boss藤村選手16分
しかし、Jr井内選手も、1BOX車としてはギネスものの「22分」
リハーサルの時より、4分も早かった

 

冷や汗ものであり
「負け役」を忘れて、ファイトを燃やしてしまった井内選手は
「バカヤロー」であるが

 

叱る気には全くならなかった
何にでも
どんなときにも
「負けるもんか!」の井内君に、
心の底から「バンザ~イ」である

 

しかし
一時はどうなるかと思った (^_^;)

 

※快洗隊日記からバクった井内君の写真

 

 

※彼の炎の対象となった「快洗Boss」

 

 

負けるもんか、その2

 

今日から、英会話の先生が変わった

 

前任のアイラが、カナダに帰ったため
今日から、スチュワートが新たに来た
こいつは
アイラと違って
滅茶苦茶ハードであった

 

アイラの教室は楽しかったが
スチュアート、こいつの教室は、緊張感ビンビンで、ハード

 

気に入った!

 

「負けるもんか!」

 

ハード&クール
Mr.スチュワート

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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