谷 好通コラム

2022年11月20日(日曜日)

11.19.普通の新車コーティングとアフターケアマーケットでのKeePer。

カーコーティングという商品は30年以上も前に発生して、

最初から回転式のポリッシャーにバフをつけ、コンパウンドを足して、

塗装表面をコンパウンドの粒子とバフの回転する力で、

塗装の表面にある凸凹を削り取って平らにする研磨から始まりました。

それを総じて「磨き」と呼び、

「鏡面」を造る職人技を競ったものです。

しかし、これは大変手間がかかって体力も必要としますが、

磨いて作り出した「鏡面」は、

研磨後、何もしなければすぐに劣化が始まって余計に荒れてしまいますから、

鏡面研磨後、最初はワックスを塗っていましたし、

その内、もっと保護効果が長い「高分子重合体」ポリマーを塗るようになって、

何故か、そのポリマーを塗ること、

つまりコーティングすることで高い料金をいただくようになりました。

 

しかし、

作業のほとんどは「研磨」であり、

コーティングそのものは付け足しのような存在だったのです。

だから、コーティング職人たちは

「コーティングは下地作り(磨き)が勝負で、上に塗るのは何んでもいいんだ。」

と、自分達の磨きの技術を自慢し、誇ったものでした。

だから、コーティングとは磨きのことであって、

磨いて鏡面状態にした「ツヤ」がその価値のすべてであり、

その上に塗ったポリマー剤の働きは、単に「撥水」と「滑水」でした。

だから、

磨き主体のコーティングを好んで買うのは、

マニアックな車好きであり、塗装の艶を顕微鏡的に見たい人たちでした。

昔、コーティングとはマニアックな人達の「嗜好品」だったのです。

 

やがて、これらのポリマーコーティングを。

カーディーラーが、新車販売時の高付加価値オプションとして、

しきりに販売されるようになって、

コーティング職人達はその下請けとなって、

新車納車整備工場で、日々、車を磨くようになりました。

 

その磨きは、

新車時の塗装の細かい傷などの不具合をついでに修正するのにちょうど良く、

新車オプションとしてコーティングは、お互いに都合のいい存在だったのです。

特に輸入車は、海外からの輸送中に何らかの不具合を被ることが多く、

その補修も兼ねたコーティングは必須であり、

執拗にボディコーティングをオプションで付けるように迫られます。

 

そんなコーティングも、塗り剤が「高分子重合体(ポリマー)」から

無機物のガラスで出来たポリシラザンに変わり、

無機物なので、酸性雨などの汚染物質からの保護効果は上がりましたが、

値段も跳ね上がり、

おまけに、無機物の膜が表面にあるコーティングなので、

水道水や地下水に含まれている炭酸カルシュウム等の

無機物のミネラルが、コーティング表面に着きやすくなって、

悪い事に、無機物同士で固着するので、ウロコ状の頑固な白い水シミになって、

ユーザーからのクレームのもとになりました。

 

それに対してKeePerは、無機のガラスをポリシラザンの形ではなく、

アルコキシオリゴマーという「低分子」の形で使い、

低分子被膜が故の分厚さと優れたアンカー効果で、

塗装との密着性を上げた上に、ほとんどの微細な傷なら埋めてしまうので、

研磨で塗装を削ることなくきれいな被膜が出来ると同時に、

そのガラス被膜の上に有機物で出来たレジン被膜を重ねることによって、

ミネラルが固着しないので(特許登録)、水シミの問題はほとんどゼロでした。

 

だから、KeePerはアフターケアマーケットの中で、

ほとんど独占的に普及できたのでしょう。

KeePerは「職人の誇りである”磨き”」を捨てた所から、今があるのです。

 

長くなってしまいましたが、

KeePerが普通の新車コーティングとは一線を画していて、

新車に施工出来る事はもちろん、

使用中の車にも当たり前のように”磨きなし”で使える理由で、

唯一、KeePerが車のアフターケアマーケットを担っている訳です。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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