谷 好通コラム

2023年03月18日(土曜日)

03.18.七十歳を越してからの1年1年は、まるで意味が違ってくる。

今日は、

私の71回目の誕生日です。

 

昨年3月の70才の誕生日は、

その前年11月に手術を受けた後の、

それに関連した二回の入院が終わって、やっと落ち着いた頃でした。

何か月かの静かな戦いが終わり、

数年間の70%のような状態から100%の完全な状態にすっかり生き返って、

まさに晴れ晴れした気分の70才の誕生日でした。

 

そして、あれからの1年間は、

せっかく生き返ってきたのだから悔いのない生き方をしたいと

物事から一切の躊躇を捨てた思いっきりのいい生活と仕事をしてきました。

昨年はそんな転機でもあった70才の日々でしたが、

71才になった今日は、

この1年間で仕掛けた事がどんどん形になってきて、

力強く前進する手応えを感じながらの節目の日であるような気がします。

 

この一年間を通じて思い続けたのは、

自分自身にとって今という時間が無限ではなく、必ず終わりのある有限であり、

何かをしようと考えた時、今までは

「いつかやろう。」とか「そのうちにやろう。」と思っていたことが、

とんでもなく勿体ない事をしていたとしみじみ感じ、

とにかく今やれる事は今の瞬間にやろうと思い、そうしてきました。

また、すべてにおいて、

自分は、いずれはいなくなるのだから

自分が今までやってきたことでも

他の人がやってくれることをなるべく良しとはするのだが、

それが無駄に遅くて間に合わない場合

とっとと自分でやってしまうしかないとして

躊躇なく、その人を排除してでも物事を進めてやってきました。

とはいっても、

それは今に始まったことではなく、今までだって、

「やれと言われたことをやるだけ。」の受身人間なんぞは放っておいて、

自分たちでとっととやって、さっさと先に行く。というのが、

元々の、わたしたち流であり、この会社流でした。

それがもっとキチンとそうなっているというだけなので、

私の周りは、今の私に何の違和感もないようです。

 

しかし、違うのは、、

私が、自分の終わりがやはりあり、

それが想像もつかないような遠くではなく、

もう、その存在が意識すべきところにある事を自覚したことでしょう。

だから、

自分の目標ともいうべきものが

時間的な限界を想定せざるを得ず

たとえば、あと5年間に行けるところまで行けたとするならば、

というような形で、具体的な想定値が自分の中に出来たことでしょうか。

具体的な想定値が出来ると、方法論も今までのままでは収まり切れません。

解りにくい書き方をしているかもしれませんが、

今までの行動の組み立て方が

「行き当たりばったり」

又は「今を起点とした積み上げ」だったものが、

「期限付きで目標値を設定し、それを実現する為の具体的行動を決定していく」

という普通の方式に変えていくことかもしれません。

それを口に出すとしたら

「少なくともあと5年は全力で働きたい。」

そして、その、あと5年で、

「このビジネスモデルが持っているポテンシャルの最高地点を実現してみたい。」

そんな妄想が渦巻く私の71才の誕生日でした。

 

家族が開いてくれたバースデーディナーにて

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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