谷 好通コラム

2001年12月15日(土曜日)

304話 これは天罰か?

今日は土曜日
来年に向けての新企画の準備が佳境に入っており
事務所には、担当がほぼ全員出勤していた
私は、気が進まない仕事が2つあって、とりあえず取り掛かったのだが
1つを片付けたところで
もう1つの仕事にかかるのが、どうしても億劫になって
チョッと気晴らしをすることにした
こんな事は久しぶりだ

 

今日の天気予報で
山の方に大雪が降ると言っていた
「雪景色でも見に行くか」
都合よく、4輪駆動の社用車がある
ついこの間まで常務の車であったやつ
もう5万キロぐらい走っていて、1セット目のタイヤがまだついている
かなり坊主タイヤに近い
「何とかなるだろ、なにせ四駆だもんな」と、甘く考えて、出発!

 

会社を出発してすぐ渋滞
また工事だ

 

 

「しょっぱなから調子が悪いな」

 

名古屋高速から小牧インター(名神と東名高速の境目)に乗って
小牧ジャンクションから中央道に入る
中央道多治見インターの辺から、雪がちらつき始め
恵那トンネルを抜けた飯田市では、はや雪景色
「イヤ、イヤ、これは調子いい」と、足を伸ばす
そこから30分ほど
駒ケ岳はすっかり雪に覆われ、中腹以上では吹雪になっている様子

 

 

では、もうちょっとと北上したが
「あれ~~?」
高遠(“たかとう”と読む=桜の名所)ぐらいまで来たら
全く雪がない
どんどん雪国長野に近づいているのに、おかしい
山にも全く雪がない!
「そんなバカな」
とうとう伊北、塩尻、松本まで来てしまった
松本の町にも全く雪らしいものが見当たらない

 

だんだん意地になってきた
遠くを見ると、中央アルプスの方はさすがに雪で真っ白
しかも明らかに吹雪いている様子
「ちょっとだけ」
と、山の方に足を向けてしまった
そろそろ5時ぐらい
薄暗くなってきている
「ちょっとだけ」のつもりで上高地方面に向かう

 

15分ほど走って
松本の町を抜けた途端!
「びぇ~~~っ」と言うほどの吹雪になった
路面は完全にスノー
「すっげー」
「では、ちょっと50kmだけ」
真っ暗な吹雪の中を、ルンルン気分で走る

 

「ところでブレーキはどれくらい利くんだろ」
と、前後に車がいない事を確かめ、チョンとブレーキを踏んでみた
と、すぐにカリカリカリカリと、ABSが利く音
つまり、ほとんどグリップしていない
「エッ~~ッ?」

 

やばい!あとはずうっとセカンドポジション、ノロノロと30~40kmぐらいで走る
「そろそろ帰ろ」と、思ったが
後ろから車が続いていて、なかなかUターンする場所などない

 

その内に
わりとキツイ坂道にかかり、トラックが道の真ん中に止まっている

 

滑って動けず、立ち往生しているのだ
雪道の坂で一度止まってしまったら
なかなか動けるものでない
後続のトラックも何台か止まり、立ち往生する車が増えていく
それでも乗用車は、それをすり抜けて向こう側に行く
私も何台目かに
やっとのことで向こうに行った

 

そこで気がつく
「戻れない!」
そう、もうしばらくは戻れないのだ

 

時間はまだ6時過ぎだが
真っ暗!
猛吹雪!
外気温は、マイナス7度
後ろには立ち往生したトラックが何台か、あちこちを向いて止まっている
・・・・・・・・
私は観念した
元の道に戻れなければ
あと60km以上、吹雪の中を、坊主タイヤで走って
高山まで行って
そこからまた約180km走って、名古屋まで帰る
さすがにそんな気力はない
だいいち危険だ

 

午後からの仕事をサボって
「気晴らし!」なんてことするから
これは、天罰である

 

 

ということで
私は今
近くの温泉宿に泊まって
これを書いているのである

 

さっき入った露天風呂
風呂まで雪の中を20mぐらい、スリッパで走っていかねばならなかった
下にも雪が積もっている
やっとの思いで風呂に飛び込み
「ふぇ~~ぇ、あったかい」
そけでも露天風呂に入っている間
吹雪にさらされた顔が冷たくて仕方がなかった
そして
これでもかというぐらいの長風呂で体を温めて
エイヤッと風呂から出て
体を大急ぎで拭いて
また20mほどの雪道を走って帰った

 

体を温めきった長風呂のおかげで体は冷えなかったが
なんとも疲れる風呂であった

 

ご飯もマアマア
吹雪の真っ只中の露天風呂
あったかい布団

 

こんな天罰なら、また受けてもイイかなぁ~
とは、不謹慎である

 

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2001年12月15日(土曜日)

303話 足が冷えると・・

今日は?ダイフク滋賀工場に来た
名神高速道路の八日市インターから15分ほどの日野市にある
?ダイフクは
私達の洗車に対する考え方を実践してくれているありがたいパートナーである
この滋賀工場には
ゴルフ場が2つぐらいすっぽり入ってしまうぐらいの広大な敷地に
最新鋭の生産設備を持った工場がズラッと並んでいる
その工場で、私達が望んでいた洗車のための機械が作られようとしているのだ
その繊細はまだ公表できないのだが
来年2月14日~17日
幕張メッセで開催される「第1回オートアフターマーケットEXPO」で
デビューする

 

今日はその機械の開発テストに来ている
デビューは思いっきり華やかな場所で行うが
(F1カー、B.A.Rホンダも私達のブースに展示されるのだ)
開発段階では地味な努力の積み重ね

 

この滋賀工場は実に寒いのだ
今日も、八日市インターを降りて雪が降ってきた
風も強い
日本海からの雪の通り道として、関が原が多いのは有名である
そして、八日市まで来るとそれが嘘のように晴れ上がる
というのがパターンなのだが
そこからまた山の方に少し入ると
つまり工場の方に向かうと、
おもむろに、空掻き曇り
え~っ
雪が降ってくる
冬、この工場に来ると不思議に雪が降っている、という場面が多い
私は雪男なのか

 

今日のテスト現場は、一段と冷えていた
足元の冷えから来る疲れは、また格別で
昨日の疲れと加わって
今日は、心のキャパシティがひどく小さくなっている

 

テストが終わった後
見学のお客様に、この機械をご紹介した
真っ先に見に来られてこの方たちの行動力は
いつもながら大したもので
さすがである
そのあと、「日に新た館」というすばらしい施設を見学してもらった
私は何度か見ているので
うちのスタッフと共に見学に行ってもらって
私はロビーでこれを書いている

 

昨日、今日とまたたくさんメールが入っているが
いささか疲れていて、返信メールを書く気になれない
また、明日まとめて書くことにした
こんな事は珍しい
明日はきっと元気を取り戻す、大丈夫、大丈夫

 

※「日に新た館」の内部

 

 

帰りの高速で、また渋滞にあった
またまた、料金所がネックになっていた
3km30分の渋滞
料金所に着いた時、また呆れた事があったが、もう書く気にもなれない
その渋滞の中で
偶然、内のスタッフを見つけてしまった
※そのスクープ写真

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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