谷 好通コラム

2018年01月18日(木曜日)

1.18.売る側は”点”で考えがちだが、買う側は”線”で考える。

ある知り合いが、
自分の車にダイヤモンドキーパーをかけていてくれるのだが、
先日、相談を受けました。
「2年前にダイヤモンドキーパーをかけて、
すごくキレイになって満足しているんだけど、
1年前にメンテナンスをやってもらったら、
『鉄粉が着いていますから』って言われて、
高速走ったことあるから仕方ないんだけど
それも取ってもらったら、全部で2万円もかかっちゃって、
でも、すごくきれいになって良かったんだけど、
でも、あれから1年経って、
そろそろまたメンテナンスなんだけど、
最初に5万円払って、それから毎年2万円払うのはちょっと重い。
何とかならないんだろうか。」

 

この人はきっと、新車に買い替えた時も
もうダイヤモンドキーパーをかけないだろう。

 

メンテナンスなしで3年、
年1回メンテナンスをすれば5年持つからと言われて、
メンテナンスをする方を取ったのだが、
毎年2万円取られたのでは、たまったものではない。
なんでただのメンテナンスなのにその施工店さんは2万円も取ったのか。
その人が車を停める場所は、製鉄所の近くや鉄道の高架近くでもなく、
LABO東海店で年末見られるような鉄粉まみれの特殊なケースではない。
普通にブレーキパッドとローターの摩擦で出た鉄粉が、
わずかに着いているだけの、いわゆる普通の車で、
ダイヤモンドキーパーのメンテナンスの
爆白or爆ツヤでの下地処理で自然に取れてしまう程度のものだった。

 

残念ながら、その施工店さんは、
せっかくダイヤモンドキーパーを5万円も払ってやってくれて、
その結果に喜んでくれたのに
1年後のメンテナンスで「鉄粉が着いているから。」と、
メンテナンスをやれば自然に取れるはずの鉄粉を、
わざわざ騒ぎ立てて余分に1万円以上も「鉄粉取り」を儲けてしまったようだ。
この人は、その時のプラス1万円を稼いだために、
これから毎年2万円も払わなければメンテナンスが出来ないと、
思い込ませてしまい、悩ませてしまった。
この人は、ダイヤモンドキーパーのファンに一度はなったのに、
泣く泣く毎年2万円払わなくとは思い、
この次に新車を買い替えた時は、
もうダイヤモンドキーパーをかけることは無いだろう。

 

売る側は、販売のその時”点”での売り上げと儲けを考えてしまい、
ついプラスアルファの売りを足してしまいがちですが、
ダイヤモンドキーパーをかけてくれた人は、
その時の感動を3年間、5年間の”線”で考えられます。
クリスタルキーパーも毎年が続く何年かの”線”で考えます。

 

ダイヤのメンテナンスは特別なご希望あるいは事情がない限り、
1万円程度のAメンテナンスで十分なはずです。
つい、要らぬと分りながら1万円の余分なものを売ってしまうと、
お客様は意外と判るものです。
線の中で、続いたはずのお客様とのご縁と、商売と、
Coating for Smart car life が途切れてしまうことになります。

 

売る側は”点”で考えがちだが、買う側は”線”で考える。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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