谷 好通コラム

2018年02月03日(土曜日)

2.03.日本列島の胴のくびれに一瞬の雪国

今日は広島県福山に向かっています。
名古屋駅から下りの新幹線に乗ってから15分もすると、
突然、不意に外の景色が真っ白になります。

 

 

岐阜羽島駅を過ぎてしばらく大垣のあたりから雪が降り始め、
関ヶ原のあたりではもう真っ白です。

 

 

でも、雪景色になってからものの10分もすると、
また、雪のない田んぼの景色に戻ります。

 

 

名古屋駅から下りの新幹線に乗ると
冬はいつもそうです。
ほんの一瞬だけ雪国になるのです。

 

日本列島の中心である本州が、
琵琶湖のあたりで細く”くびれて”いますが、
この”くびれ”は平面図的に見てくびれているだけでなく、
高さ的にもなだらかな谷のようにくびれていて、
日本海側から太平洋側に抜ける”道”のようになっているのです。

 

北風に乗って日本海側に押し寄せている分厚い湿った雪雲が、
日本アルプスなど高い山に当たると、
高度を押し上げられ、気圧が下がって、空気が飽和状態になって凝結し、
一層濃い雪を持った雪雲となって日本海側に雪を降らします。

 

ところが”くびれ”に当たった雪雲は、高度を上げずに、
そのままくびれ道をすり抜けて、
するっと太平洋側の近くにまで顔を出してしまったのです。
そこにあったのが単独峰的に背の高い伊吹山山麓、関ケ原で、
そこで雪を降らせてしまったのが、一瞬の雪国となった。

 

今日は雪雲で伊吹山は見えなかったので、過去に撮った伊吹山の写真をブログから1枚

 

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