谷 好通コラム

2021年04月06日(火曜日)

6024.ドボンとタレに漬けただけの冷たいみたらし団子

昨日の日曜日は、滋賀県の佐川美術館に家族で出かけました。

恐竜博をやっていると知ったので行ったのですが、

元々の佐川博物館の常設展示が、

平山郁夫の素晴らしい絵で、そちらにすっかり感動してしまいました。

「楼蘭」など中央アジアの仏教の発祥時期の遺跡を訪ねた時に絵ですが、

一つ一つが平山郁夫の感動が伝わってくるようで、素晴らしいものでした。

 

私は全く知っている訳ではありませんが、

佐川急便の創業者が引退後、

仏教の遺跡をインドや中央アジアの遺跡を歩いて、

感動の余生を送られたのではなかろうか。

平山郁夫はそれに同行したことがあって、

その絵のすべてを佐川家が買い取っていたのではないか、

私の勝手な妄想です。

だけど、そんなことがあったのなら、

すごく素敵な、素晴らしい余生の送り方で、私は強いあこがれを持ちました。

 

私は死ぬまで馬車馬のように働き続けて、

荷を引きながら、バタンと死ぬことを良しとしてきましたが、

こんな素敵な余生を想像して、

私にも出来ないだろうかと思わず思ってしまいました。

 

いずれにしても、佐川美術館は、

恐竜博などをやっていなくても、十分に行く価値のある美術館でした。

 

 

さて、

恐竜博の方は、

それはそれで見ごたえがあって、

平山郁夫の素晴らしい絵を見た後でも、

十分に、別の意味の感動をくれました。

化石の復元展示は、

恐竜の実物の大きさそのもので、

改めて、その大きな姿はものすごい迫力で大感動です。

 

館内は、恐竜目当ての子供連れの家族で一杯でしたが、

平山郁夫の常設展示はガラガラで、残念でしたが、

むしろその方が十分に平山郁夫の絵を堪能できて良かったのかもしれません。

 

もう一度、ゆっくりと平日に行ってみたいと思っています。

 

帰りの高速道路で、あるパーキングエリアに立ち寄った時、

連れ合いがトイレに行った隙に、

ちょっと小腹が空いたと思い、

売店の屋台で看板の写真にあった「みたらし団子」を注文しました。

「何本ですか?」と聞くので、

目の前の容器に白いままの”みたらし”が三本入っていたので、

「三本」と答えて、

その白い”みたらし”が焼かれて、

焼いた”みたらし”に甘いたれが着けられて出てくるかと思い、

目の前のベンチに座って待つ体制に入ったら、

すぐに「お勘定お願いします。」と、”みたらし”がすぐに出てきたのです。

そうです、

みたらしは焼かれずに、ドボンとタレに着けただけで、

冷たいまま差し出されたのです。

それでも、ちょうど焼いた後だったのかなどと思いながら、

とりあえず受け取って、何百円か払って、車に戻り、

そのみたらしを食べたら、

やっぱり、焼きもせず、茹でられていただけの冷たいもので、

とてもまずかったのですが、とりあえず、車の外に捨てる訳にも行かず、

私も家族も我慢して食べてしまいました。

「二度とあそこでは買うのをやめようね」と言いながら、

我慢して食べてしまいました。

 

強く印象が残ったので、

多分、一生あの屋台では何も買わないでしょう。

それどころか、あのパーキングにはもう寄りたくないと思いました。

地域に対するイメージすらも壊れてしまいます。

 

この悪感情を、

ひょっとしたら、自分たちの店も与えることがあるのかもしれません。

特に私たちはサービス業で、

その場その場で製品をお客様車の上で造り上げる商売です。

ひょっとして、良い評判を聞いてご来店していただいたお客様に、

いい加減な手抜きの作業をして、

ドボンとタレに着けただけの不味いみたらしを出したあの屋台と同じように

お客様に取り返しの付かない不愉快を与えることもあり得ます。

 

本当に怖いなと思いました。

 

平山郁夫の素晴らしい絵は撮影禁止でしたが、

恐竜の展示はみんなバシバシと写真を撮っていたので、

私もいっぱい撮りました。

 

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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