2016年09月30日(金曜日)
9.30.「株主総会」とは、真剣な会社応援団の同窓会?
昨日、9月29日は、
「KeePer技研株式会社 第24回定時株主総会」でした。
会場は愛知県大府市の本社1階、中央トレセンです。
ここは、当社の一番大きな空間であり、
毎年開催のキーパー技術コンテストの決勝戦などでは、
テントを追加で貼って、
選手、応援団合わせて200名位以上が集まれる場所です。
株主総会とは、
株式会社として最大かつ最重要な行事です。
一年の総決算と、取締役など経営陣の退任、就任を決めます。
会社の最重要な決定のすべてが
この株主総会で決められると言って過言ではありません。
だから、準備も前もってきちんとします。
と言っても、総会の式としての準備だけではなく、
資本政策としてやっておくべき施策や、中長期の展望明確化など、
総会前にやっておくべきことは多いものです。
何日か前には、仮に会場を造ってリハーサルもやりました。
しかし、この株主総会では私が議長を務め、
最初から終わりまでほほ出っ放しで、総会を進めるのですが、
総会の重要な部分としていくつかのセリフがあり、
ここは正しくセリフを読むことを求められます。
これはこれで別にいいので、キチンと読みあげます。
しかし会社の事業報告とか、これからのこととか、
皆さんに状況と事情をより正確にお伝えしなければならない所まで、
ありきたりのセリフで用意されると、
私を操り人形扱いするなと、つい、怒れてきます。
自分の言葉に直して、その内容が、意味として正しく伝わるように推敲します。
今回の総会は東証1部に上がってから初めての総会ですが
マザーズ市場にいた昨年、同じように株主総会を経験しているので、
総会そのものに不安はなかったのですが、
今回は、株価が思ったようなレベルに維持できていないので、
今後、どのように対策をしていくのか。
いっぱい考えと方策を用意しました。
また今回は役員の退任があるので、
何か突っ込んで事情を聞かれたりしたら何をどこまで話すべきなのか。
こちら側として後ろめたいことは何もないので、すべてを話せばいいのですが、
私には何処までもあからさまにしていいものなのか判りません。
そんなことを迷っていたりして、
この総会は、始まるまでにもう頭がクタクタ状態になって、大変でした。
でも、いざ総会が始まり、
ぞくぞくと株主様が集まって来られて、
今回はJR大府駅からのバスを用意したこともあって、
結局、百名近くの株主様にお集まりいただきました。
車が11台も同時に作業が出来る大きな中央トレセンのフィールドに、
1つの机に3人分の椅子で150名分を用意して、
ちょうどその机に二人ずつお座りになって、びっしりになりました。
だから、100名に近いご出席をいただいたと思ったのです。
総会の初めは決まりきった言葉を、私が延々と並べ、
事業の説明では、自分の思いも込め、いっぱい喋って、
いよいよ、株主様の皆様からご質問をいただく時間です。
私自身かなり構え、覚悟をしたのですが、
皆さんからいただいたご意見やお言葉は、
「もっと・・・したら、会社の実績が上がるのではないか。」とか、
「社会的責任を果たすために・・・」とか、
その内容ははっきりとは覚えていないのですが、
とにかく、
これは、まるで、KeePer技研㈱の応援団の集まりみたいな雰囲気なのですが、
同時に、株主様はこの会社に大きなお金を投資されているのですから、
真剣そのものであり、
夢中で話をしている間に
楽しくって、
たくさんの質問が合わる頃には、感動してしまって、
そのあと、議決を取る時間がとても長かったものです。
全ての総会の段取りが終わって、
10分間の休憩中には溢れる涙を拭き、
その後には、Keeperコーティングの実演を交えながらのスペシャルIRを行いました。
次第にこれが総会の日であり、
このIRが、その後であることを忘れるほど興奮して、
全部が終わったら、顔面が蒼白になるほど疲れていました。
変かもしれませんが、
私は、株主総会が大好きです。
この会社のことを真剣に考えていてくれる厳しい応援団の同窓会のようで、
私は大好きです。