2020年07月13日(月曜日)
7.13.子供が小さい時は、常に親が正しい存在であったが
子供がまだ小学校に行っている頃、
子供にとって親は絶対的な存在であり、
少なくとも親は子供にとって、いつも正しい存在であって、
親が言うことはいつも正しく、親が言うことには従うことが当然であり、
子供は親の叱責に懲りて、学習した。
子供にとって親は正しいから親の言うことによって学習する。
しかし、子供が成長するにしたがって、
子供は親以外からも学習して、例えば自分で”本”を読んで学習して、
親が必ずしもすべてが正しくないこともあることを知ると、
親からの言葉を無条件で受け入れることをやめて、
親が言うことを受け入れなくなるだけでなく、むしろ、反発するようになる。
いわゆる、反抗期だ。
反抗期とは、子供が自分の方が正しいこともあることに気が付いて、
親から無条件に学ぶことをやめて、自己主張し始め、
“目覚めて”、
成長する事とも言える。
これは、親に対する子供のことだけでなく、
先輩に対する後輩であったり、
先生に対する生徒であったり、
上司に対する部下であったり、
その存在が絶対的であればあるほど、
あるいは、その関係が従属的であればあっただけ、
その反抗は強く、
反抗する者は、その関係の中から学ぶことをピタッと辞める。
それが親子の関係の場合は、それを親が子の成長の結果として受け入れるが、
規律が絶対的に必要で、
常に絶対的な従属を求められる軍隊においては、
従属をやめて、
”目覚めて”命令に逆らい違反した者は、
一方的かつ無条件に罰せられる。時には最も重大な犯罪として銃殺される。
そうしないと、その部隊全体が乱れて、
そこを敵に付け込まれたら、部隊が全滅する恐れがあるからだ。
それがもっと平和的なスポーツの中のことだとしても、
チーム全体を指揮する監督やリーダーの指示に従わずに、
チームワークを無視して、
“目覚めて”自分が良いと思ったことを勝手にやる者がいたとしたら、
その者がよほど個人技の優れているスーパースターであったとしても、
チームプレーを無視して個人技に走る者を許していては、
チーム全体がチームとしての力を発揮することが出来ずに、負けるので、
その者を排除することになる。
これは意外にも、会社という組織の中でもある事で、
同じように、排除するしか方法がない場合もある。
惜しいが、そうするしかない場合もある。
その場合の特徴は、
その目覚めた者の部下もプチ目覚めていて、
その者に従属することなく離れて行くことのようだ。