2015年12月12日(土曜日)
12.12.人が多過ぎるとお客様と店と働く人に良いことがありません。
私は常日頃から「人間が多過ぎると、仕事が(店が)腐る。」と言っています。
いろいろな理由があるのですが、
その一つに「無責任な分業」の問題があります。
人が多いと一人一人に変に役割が出来て、
それぞれが得意分野の仕事に分業して
それは一見、合理的な運営が出来そうですが、
実はその反対もあって、
極端かもしれませんが、
一人一人が、
それぞれに割り当てられた仕事しかしないとします。
すると逆に割り当てられた仕事以外はしないという分業体制になって
割り当てられた仕事があるうちは仕事をするが、なければ、しない。
隣に困った人がいても、
或いは一つのセクションで仕事が滞っていて、全体のスピードが落ちていても、
それが自分に割り当てられた仕事以外の分野ならば、
自分には出来ない仕事なので助けることが出来ないし、助けようとしない。
自分の仕事の範囲だけ見て、
全体を見ることなく他の範囲には興味も持たず、
商品全体の品質の維持なんてものはそっちのけになって。
結果的に効率が悪くなって、
いい仕事が出来るわけがない。腐った職場だ。
効率を目指したはずの「分業化」は、
個々の仕事の間に垣根を設けてしまうと、
人の数ばかりが多くなって、
単にみんながバラバラに仕事をしているだけの最悪の職場になる。
あるいは、
たとえば仕事が、KeePerコーティングの作業だとするならば、
これは「一人でやる仕事」と決められています。
原則としてではなく、これはルールとして、一人で一台の仕事としています。
他のもう一人が手伝うとしても、
タイヤWAX、マット掃除、
加えたとしてもステップ拭き、メーター回り拭き、
使ったタオル、スポンジの片づけぐらい。他にはありません。
年末には、LABO店舗に、
社員の父兄とか、事務の人がお手伝いに入ってくれますが
この人たちにお願いできる仕事が、こんな仕事です。
KeePerコーティングは一連の作業です。
タイヤ・下回り洗いから、
洗車、爆白・爆ツヤなどによる汚染除去、
ダイヤモンドキーパーケミカル塗布と拭き上げ、
塗漏れ、拭き漏れのチェック、
レジン2の塗布と拭き上げ、
塗漏れ、拭き漏れのチェック、
チェックボードを使っての全体の仕上がりチェック。
この一連の仕事は、
一人の技術者が責任を持って行います。
分業は出来ません。
これを、人が余っているからと言って二人、三人でやると、
下手すると一人でやるより時間がかかり、
悪いことに、作業のち密さが無くなって、
間違いなく全体の仕上がりは悪くなります。
KeePerコーティングは”一人”の仕事なのです。
過去、色々とトライしてきましたが、KeePer は一人の仕事です。
※さすがに大型のマイクロバスとかキャンピングカーは手分けしますが。
そんなKeePerをメインにした店舗に、
“働く人”が無駄に多いと、
一人でやればいい事を、二人でやり始め、
一人でやるべき仕事にまで、余計な手を出すような人が出てきて、
作業全体がちぐはぐになって、見ていて頼りないし、
作業漏れ、仕上げ漏れが多くなって、低い品質になってしまいます。
KeePerコーティングは、
一人で、テキパキと、プロの技術で作業すると、見ていても気持ちいいし、
良い仕上がりになって、お客様に喜んでいただけるはずです。
店舗を良くしたいと思った時、
つい、人数を揃えたくなるものですが、
人数は、みんなでがんばるくらいの少なさが一番良くて、
商品の品質も良くてお客様が嬉しく、店舗も明るくてお客様も気持ちよく、
何よりも、働くスタッフが一番やりがいを持てて、
みんなが幸せになれると思います。
多過ぎるとかえって、すべてがダメになります。
心配していた新店「キーパーLABO福岡春日店」も、
今日は8台のご来店があって、
2台のクリスタルキーパーと、1台のダイヤモンドキーパーがあったそうです。
電話での問い合わせ、ご予約も何台かあったようで、
みんなホッとしています。
山本店長と、腰痛も治ったと喜んでいる増田君と、気持ちはとっても若い大友チーフ。