2015年09月06日(日曜日)
9.06.子供っぽい絵にも見える杉本健吉の素晴らしい絵
今日は雨が降っていて、
LABOも暇に決まっていると思ったら、
夕方になったら中々の実績をみんな送ってくるので少々驚きです。
いずれにしても、
私は午前中に決まっていた原稿を書いて、
昼からは知多半島美浜町の「杉本美術館」に行ってきました。
今までは、歩くのが苦手だったので、
美術館とか博物館などでは、
ゆっくりと作品を眺めることなく、さっさと通過して椅子を探す方でした。
しかし、今は、平気で「車いす」に乗るようになったので、
じっくりと、気に入った絵の前では立ち止まって(立ってないが)、
絵に見入るような見方が出来るようになったています。
だから、色々な美術館などに行くのを楽しみにしていたのです。
まず、
一番手近な地元の「杉本美術館」
http://www.meitetsu.co.jp/files/sugimoto/index.html
「杉本健吉」は、異色の画家で、
曼荼羅のようにきわめて精緻な絵も描きますが、
ほとんどの絵がまるで子供の絵のように幼稚に見えます。
しかし、その実は、恐ろしく正確なデッサン力と力強い表現力で、
見るものを引き付けるような圧倒的な力を持っています。
しかし、杉本画伯が、自らの絵を「らくがき」と称する絵は、
本当に落書きのようで、笑ってしまいます。
今日は、「ほとけ」というテーマの展示で、
沢山の作品に囲まれていると、不思議に心が安らかになって、
車いすに乗ったまま、少しの時間、寝てしまいました。
絵に囲まれて幸せになる絵なんですね。
ちょっと見は、
幼稚な子供じみた絵のようですが、
さすがに、立派な美術館を建てて展示すべき超一流の芸術品です。
見れば見るほど、
自分が引き込まれていくのが解かります。
杉本健吉も町で見かければ、ただのおじいさんですが、
本物の世界的な芸術家です。
手前味噌ですが、
私も、どう見ても、
車いすに乗ったただのデブのおっさんです。
完全に普通のおっさんです。
しかし言えば、
私はとりあえず、裸一貫で起業して、一代で上場企業まで登った社長ですが、
町で見れば決して誰にも気づかれません。
そんな風に見られたいとも思いませんし、
そう見えるような格好をしようとも思いません。
どんなふうに見られようと、
どうでもいいことです。
一見の、見た目なんてどうでもいい。
問題は、その中身であり実体です。
そう思います。