谷 好通コラム

2015年07月22日(水曜日)

7.22.何億円もの宝くじに当たったら70%の人が辞めるそうです。

今の「宝くじ」は、
1等前後賞を合わせて3億円とか、すごいものだと7億円とか。
気が遠くなるような莫大な金額が一般の個人の手に転がり込みます。

 

インターネットの記事によると、
そんな大金が宝くじで当たった人は、
70%の人が会社を辞め、仕事を辞めてしまうそうです。
3億円なんて一生かかっても稼げないような大金が転がり込んできたのに
その3万分の一でしかない一日1万円になるかどうか分らないような仕事を、
いやな上司にぶつぶつ言われながら、
暑いのを我慢して、
どうせ女房に取り上げられてしまうような給料を稼いでどうなるのか。
使っても使っても減らない3億円を目の前にして、
働き続けるような根気はないということでしょうか。

 

しかし、
仕事を辞めても、多くの人は、
みんなに感謝されるようなことをしようとするそうです。
遊んでいるだけでは自分の存在を見失ってしまうため
自分の存在意義を見つけるために良い事をしようとするのでしょうか。

 

多くの人が、
誰かに喜んでもらえるような「善行」を無償でするそうなのです。
生活は、宝くじで得た3億円で十分に賄えるので無償です。
しかし、
その善行をされた人は、
宝くじに当たったその人に感謝をするどころか、
その人をむしろ疎ましく感じるそうです。・・・・分るような気がします。

 

その「善行」とは、
誰かのためにされるのではなく、
自分が感謝されて気持ち良くなるために、自分のためにされたことなので、
その行為は周りからむしろうっとおしがられ、嫌われることすらます。

 

 

仕事とは、誰か人のために何かをして、
その誰かの役に立ち、何らかの付加価値を与えたので、
それに見合う報酬をいただくことで成立します。
と同時に与えられた人からは報酬と同時に感謝が得られる。
なのに、
3億円の宝くじの人は、
すでに3億円持っているので報酬は要らないが、
感謝だけして欲しいので、かえってうっとおしいのです。

 

3億円の宝くじの人は、何かを人に与えて、
金は要らないから、「ありがとう」だけを言って欲しいのだから、
こちらは、まるで乞食みたいなことを求められているような気になります。

 

何億円もの宝くじに当たっても、
会社・仕事を辞めなければ、
仕事の相手に感謝されながら生活できたのに。
仕事が嫌で会社を辞めてしまい、
その上で、なお、感謝されて気持ち良くなりたいと思うと、それは嫌われる。
変な方程式だが、何となく納得できた。

 

宝くじのようなもので、
何億円もの大金を労なくして手に入れても、それはそれとして、
仕事をきちんと務めていれば大丈夫。みんなが感謝して、ちゃんと仲間に入れてくれます。

 

 

新幹線の東京日帰り往復。
今日も富士山が見えない。
もう何か月も富士山をこの目で見ていない。
本格的な梅雨明けはまだなのだろうか。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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