2014年11月16日(日曜日)
予選13位から決勝2位に、でも2ポイント差でシーズン2位。無念。
スーパーGTの最終戦、
昨日のもてぎ戦の予選は、
#37 KeePer TOM‘S RC Fはブレーキの不調があって、
予選のQ1タイムアタックの最終周に2コーナー手前でブレーキロック、
コースアウトでタイムアタックに失敗、
しかしタイムはかろうじて取れ、タイムを取れなかった2台を別に
GT500クラス15台中、決勝は13位のスタートポジションであった。
正直言って、今日の朝、決勝を見に、
水戸のホテルからもてぎサーキットに行く途中は憂鬱であった。
ここまで7戦終わってのシリーズポイントは、
この2戦を連勝した#36がわずかな差で1位。
我らが#37 KeePer TOM‘S RC Fが2位。
#23 MOTUL GT-Rが僅差で3位。
いずれの3台も、
このレースに優勝すれば、シリーズチャンピオンになる大事な一戦。
決勝スタートは午後1時。
このレースは250Kmのレースであり、
1時間40分ほどで終わるはずの短いレースでした。
いずれにしても、
13位からのスタートで240kmのレースでの優勝はほぼあり得ない。
タイでのレースのようにタイヤ無交換も作戦としてありか。
決勝の前に関谷監督にしつこく聞いてみたけど、
このレースではタイヤ交換なしは絶対に無理だとおっしゃる。
たくさんのお客様がピットに来られ、
楽しくお話をさせていただいているうちに、スタート時間を迎える。
スタートです。
13位でスタートのアンドレア・カルダレッリは、
ドンピシャのスタートで1周目から2台を抜いて、
1周目を11位で帰ってくる。
しかし、僚友の#36は、
序盤に#46に接触されてエアロパーツを損傷する
その間にも、
#37は、毎周のように順位を上げて、
みるみる7位くらいまで上がって絶好調、
その後も、どんどん前の車を抜いて、
ピットはそのたびに大騒ぎで拍手と歓声。
こんなにエキサイトする場面が、今年は多かった。
そして、全53周のレースの20周目くらいに、
トップグループとしては真っ先のピットインの時には、
なんと4位にまで上がって伊藤大輔選手にバトンタッチ。
それからいろんなことがあったのですが、
1位を行くのは#23 MOTUL GT-Rで、
スタートドライバーは、ロニー・クインダレッリ。
2位以下より確実に1秒、2秒以上速く走り、着実に差を開いていく。
ロニー・クインダレッリは、
先日の富士でのIPSのレースで、
IPSに乗って、中山雄一選手、平川亮選手と戦い、
この二人の若手選手に負けた選手だ。
そう考えると、中山、平川の両若手選手がIPSに乗り慣れているとはいえ、
いかにスバ抜けたスピードを持っているかが判る。
彼らはなかなかシートに恵まれないが、来年はきっと羽ばたくでしょう。
話がそれてしまったので、
元に戻します。
#37 KeePer TOM‘S RCは、伊藤大輔選手に変わっても、
快調なペース。
一番早くに入ったピットインで、
一旦は順位を11位まで下げるが、
他の車が順番にピットインしていくうちに、
とんとん拍子で順位が上がり、
全部がピットインした時点で2位にまで上がった。
しかし、前を行く#23 MOTUL GT-Rは速く、40秒の差を空けられていた。
ドライバーは松田次生選手に交替しているが、スピードは#37に負けていない。
その頃、
1位と2位の後ろでは、
3位、4位、5位の車が3位を目指して大デッドヒートをして盛り上がるが、
1位と2位の差は、
徐々に開いて50秒にまで開いて、
そのままチェッカーとなった。
本当は3位に上がったNSXが#37の後ろに3秒差にまで迫って、
結構、ヒヤヒヤだったのだけど、
周回数がなくて、計算できたので、一応ゆうゆうの2位でした。
13位スタートで2位ゴールは、
大喝采すべき活躍でしたが、この2位は、シリーズ2位が決定の2位で、
シリーズ優勝という大金星を逃した2位であって、
悔しいというよりも、
ため息ばかりが何度も出る
すごく複雑な心境の2位でした。
アンドレア・カルダレッリ選手、伊藤大輔選手、
ご苦労様でした。
本当にくやしかったでしょう。
2位で晴れの表彰台に上がったのに、
表彰台のアンドレア・カルダレッリの顔には、笑顔が全くありませんでした。
PHOTO by Yoshifumi Nakamura
2位でゴールイン。
と同時にシリーズ2位も決定。
シリーズポイントランキング優勝と入賞の表彰も、
シリーズ2位しすごく立派な成績なので、
伊藤大輔選手も素直に喜んでいるのに、
やっぱりアンドレア・カルダレッリに笑顔はありません。
サーキットでは、わりと平気な私でしたが、
帰りの新幹線でこれを書いていたら、
情けないですが、切なくて涙が出てきました。