2020年02月14日(金曜日)
2.14.言葉が通じないことの不便さを乗り越えて
KeePer技研㈱は、その仕入れの約50%を海外の会社に依存しています。
特にメイン商品のKeePerの主要ケミカルは、
ドイツSONAX社との共同開発製品の生産に依存していますが、
SONAX社には日本語を話せる人はいませんが、ほとんどの人が英語を話せます。
しかし、私たちKeePerの者はほとんど英語ができないので、
英語に堪能な社外の日本の人に翻訳してもらって、
お互いのコミュニケーションを維持しています。
その量は、一日でも軽く十通を越える量のメールで行われ、
複雑なコミュニケーションが交わされています。
その内容は事務的なことから、通関などにかかわること、
海上(航空)輸送に関わること、
新しい製品の製造に関わること、
特に製品開発に関わる事はある程度の専門知識なしではとても翻訳は出来ず、
今の人の高い能力に助けられています。
しかし、膨大な翻訳作業を通じて、
日本語しか話せない私たちは、翻訳に携わっているその人を、
つい、交渉の相手のように錯覚して、
その人に仕事上の主張をしたり、
あるいはひどい時には抗議をしたりすることがあります。
しかし、翻訳のその人は、
こちら側の主張に対する何の権限も持っている訳ではないので、
困らせてしまうことになります。
そんな勘違いを乗り越えるには、
分別を持った謙虚な姿勢を確固たるものとして
お互いが持ち続けるしかありません。
バベルの塔の神話にあるように、人は言葉が通じないと、
放っておけばすぐに争いになって、多くが戦争を始めます。
それを救うには謙虚な姿勢を持ち続けるしか方法はありません。
特に売買の上では客の立場にある私たちがその姿勢を忘れては、
正常なコミュニケーションは成り立ちません。
そのことを常に肝に銘じておく必要があります。