2015年01月03日(土曜日)
01.03.お正月早々、色々と考えました。
KeePerが抱えている一番の課題は、
もちろん、
KeePerコーティングなどのサービス商品の品質を高く維持するために、
技術の普及と、維持向上のために
一人一人の技術を確実に向上していくこと。
と、
それはそうなのですが、
マーケティングの観点からの課題は別の所にあります。
マーケティングとは、
KeePerの知恵袋の曰くでは、
「顧客が真に求める商品やサービスを作り、
その情報を届け、顧客がその商品を効果的に得られるようにする活動の
全てを表す概念である。」だそうです。
「良い物を作り続けて、それを提供していれば、
必ず、世の中が解かってくれるはずだ。」
ということだけでは、ダメで、
「その良さを世の中に積極的に広めていく宣伝広告など、
プロモーション活動を、広範な手段で進めていかねばならない。」
ということでしょうか。
KeePerとしても、全国TVCMを打ったり、スーパーGTでの活躍など、
積極的な宣伝活動も行ってきました。
しかし、キーパーコーティングは常に厄介な問題につきまとわられています。
それは、今に始まった事ではなく、
もう10年以上も前からある問題ですが、
「カーコーティングは、どれでも同じでしょう。どうせ効かない。
一時的に効くような気がする気休めの栄養ドリンクみたいなもの。」
そんな商品カテゴリーそのものに対する根強い不満と不信感が
カーコーティングにはあります。
それに対して、
キーパーコーティングが大きく伸びているのは、
たとえば、1年ノーメテナンスのクリスタルキーパーが、
「施工時には素人の目で見て明らかに深い艶に変化して、
本当に1年間、洗車だけで、実感としてその効果が持続した。」からです。
つまり、言っていることと実際が同じだったからでしょう。
これがリピートのお客様を作り出し、
「本当に効くカーコーティング」として、
インターネットのSNSなど口コミで広がりました。
また、驚異的なクレームの無さが、
プラスの口コミに拍車をかけています。
キーパープロショップのみなさんによる店頭でのアプローチも大きな要素です。
しかし、
「カーコーティングは、どれでも同じでしょう。どうせ効かない・・・」
というような根深い不信感は、
依然として広範に残っています。
そんな人は「効かないカーコーティング」を実際に経験してきたから、当然です。
だから、
いくら「KeePerは本当に効く・・」とか「長くもつ・・」とか、
ストレートに、プラスの言葉を投げかけても、
カーコーティングに不信を持つような経験をした人にとっては、
ただの「売るための美辞麗句」にしか聞こえないのも当然です。
ではどうすればいいのか。
もっと大きな声でKeePerの正当性を叫ぶのか。
もっとしつこく頻繁に耳に届くように、言い続けるのか。
あるいは、
他のカーコーティングと比較して、
いかにKeePerが良いかを実証するのか。
これは、KeePerだからこそ可能ないくつかの実験があり、
実際にやってみせると、その説得力は「よく解かった。」と高いレベルにある。
しかしこれは、結果的に他のカーコーティングをけなすことにもなる。
今までその、他のカーコーティングを提供してきた人までを叩き落とすことになる。
簡単そうで、効果的であるが、実は、禁じ手のような気もする。
あるいは、
KeePerのユーザーのたくさんの人にCMの中で喋ってもらうか。
CM以外でも、その良さをいっぱい喋ってもらうか。
特にSNSにおいて有効なような気がするが、どうすれば良いのか分らない。
色々考えるが、
その中で「しつこく頻繁に耳に届くように、言い続ける。」が近そうに思えた。
“頻繁に”は、「声」だけでなく、
その姿、例えば「KeePerのロゴ」を、
イメージアップにつながる場面に、頻繁に、露出することは、
費用対効果を厳密に検討しなければならないが、有効なのかもしれない。
これは、単にロゴステッカーを巨大なものから小さなものまでを揃えて、
無料で大量に配布すれば、実現可能なような気もする。
しかし、造るのだけなら容易で、お金さえ使えば誰にでも簡単にできるが、
これをどこまで有効に、
素早く広げられるかが、意味のある仕事になるかどうかなのでしょう。
ポイントは、マーケティングを理解している”人”をどう起用できるかです。
人の潜在意識の中に、
確固としたKeePerを構築していくことが、
長く根気強くやって行かねばならないマーケティングの基本だと思いました。
あるいは、
2014年11月中旬に新発売して、
キーパープロショップさん店頭やキーパーLABOの店頭でも、
すごく好評だった、「コーティング ケア」が、一つのヒントです。
すでに施してある他のカーコーティングが、
その上に”ミネラルの薄い膜”が覆った時、
艶が失せて水はじきも鈍くなります。
こんな時、ユーザーは「コーティングが取れた。」「効かなくなった。」と言います。
しかし、たいていのボディガラスコーティングは、
そんなに簡単に取れたり効かなくなるものではありません。
水をはじかず艶を損ねる”ミネラルの薄膜”が、
カーコーティングの上を覆って、その効果を見えなくしているだけなのです。
それを、
「コーティング ケア」は、
特殊なKeePerの新発明で、その、他のカーコーティングの膜をそのままに、
”ミネラルの薄膜だけ”を取り除いて、
その、他のコーティングの効果を表面に出して復活させるものです。
なぜ、KeePerがそんなことが出来るのかは、企業秘密です。
私の性格上、
そういう秘密は言いたくてしょうがないのですが、
ここはぐっと我慢です。
いずれにしても、この「コーティング ケア」は、
KeePerとは関係のないカーコーティングの
”ミネラルの薄膜”に対する弱点を、ケアして、
そのカーコーティングをかけたユーザーを助けるような効果があります。
他のカーコーティングを責めて、
攻めるのは難しいことではありませんが、
それをすれば
そのカーコーティングを買ったユーザーをガッカリさせるだけで、
「KeePerが欲しい。」と思っていただく動機づけにはなりません。
むしろ「KeePerの技術に出会って良かった。」と思っていただくことが、
今後のKeePerに対するモチベーションにつながるのではないかと思うのです。
だから、
「コーティング ケア」は、
その場の「お客様の喜び=ビジネスの収益」だけでなく、
KeePerの時間をかけたプラスのマーケティングになるのではないでしょうか。
正月早々、いろんなことを考えます。