2020年01月01日(水曜日)
1.01.これからの10年をどう生きる。
「十年ひと昔」と言うが、
2019年から見て十年前の2009年は、
・「洗車屋 快洗隊」が「KeePer LABO」にブランド変更した前年であり、
・直営店はまだ10店しかなかったが、この10年で80店舗に増えた。
・キーパープロショップは2009年の二年前に1号店が誕生している。
・2009年にはダイヤモンドキーパーの発展形であるクリスタルキーパーが、
1年で繰り返し」という新しい概念のコーティングとして発売されて、
KeePerが急激に世に拡がる契機となった。
・当社が重要視している売上総利益が、
2009年は年約15億円が、2019年には62億円になって約4倍に増した。
この10年間は、まさにこの会社の成長期と言える。
更に、もう十年”前”の1999年は、
・売上総利益は約4億円であり、10年後に約4倍に増している。
・「洗車屋 快洗隊」が初めて開店した年で、
・二年後の2001年1月にこのブログがスタートしている。
・その翌年2002年、ドイツのSONAXとの共同開発が始まった。
・またこの時期に、積極的にアメリカ・中国に進出して活動したが、
最終的にうまく行かず、約70回の渡航と膨大な時間と資金が無になった。
大まかに起業からの35年間を分類すると
◎創業1986年から約5年は、1店のガソリンスタンドを運営して終わった。
◎1989年から1999年の約10年間は2店舗運営とケミカル販売に明け暮れた。
◎上記の1999年からの10年間が現場を伴うKeePerとしての草創期で、
◎2009年からの10年間が、今の形での成長期で、4倍に伸びた。
起業以来、不思議なことに、35年間、紆余曲折があっても、
ほぼ毎年、売上総利益は前年比120%の上昇をを維持し続けた結果です。
・そして2019年、私は66才であり、
健康の不安を感じ、万一のことも考えて一線を引くことを決意。
・会長に引く以降は、営業と店舗の運営に対して積極的な活動はせずに
「製品開発」と「企画」の責任者として残り、積極的に関わる。
新社長がもっぱら営業の活動の軸となり、
KeePerにとって新しい業界への働きかけを積極的に行い成果が出つつあり。
新専務がKeePer LABOの運営活動の軸になる体制で、
80店舗の運営の為の人心掌握が1年間の活動を経て、成果を出している。
私は会長として顧客などへの訪問を避け、店舗への訪問も最小限にして
製品開発と企画の活動に専念することによって、
この会社の最大の武器である商品力のある製品開発に弾みがついている。
更に、企画の面において、新しい機軸を出せつつある。
創業以来35年間、
最初の約5年間で会社を経営することをおぼえて、
次の10年間で新しいスタンスの経営を模索して活動し、失敗もして、
次の10年間で4倍、店舗を持ちながらKeePerを広める今のスタイルが出来、
最後の10年間でまた4倍成長し、スケールが大きくなっても成長し続けた。
では、これからの10年間がどのようになって行くのか、
普通ならば、
草創期があって、成長期があって、さらに飛躍したら、
次に来るのは成長が止まって停滞するのか、あるいは衰退するか、
そのいずれかが多い。
なぜならば、当然、新しい経営者が創造的な能力を持っている訳がなく
それでも創業者の真似をするか、カリスマのふりをして、
やたらと決断をしたがり、力を振り回すと、
内外ともに人心が離れ、会社全体としての力が急速に衰えるからであろう。
これを私の知っている会社の社長は「新社長の金正恩化現象」と呼ぶ。
これを防ぐためには徹底した報・連・相に尽きるのだが、
これが中々出来るものではない。
しかし、当社の場合、
これがなんとか出来そうな感じであり、
私も変な遠慮をせずに、大きな役割分担をすることに加え
経営集団として、互いに相談し、議論、検討することによって
積極的に関わりを経営に対して持っていくことによって、
私がワンマンでやっている時以上に、
ひょっとしたら、大きな力が発揮できるかもしれないと思い始めている。
そして、この新しい体制と役割分担と集団経営で、
過去に何度もあった10年間で4倍の成長を、
更にまた、これからの10年間で、さらに成長できそうな気がしています。
私も、このスタンスならば、
思い切った方法を取って、次の10年間を迎えることが出来そうなので、
更に発想を進めるべきと考えるようになりました。
絶対に独断は厳禁であり、
万が一、専制的な体質を持った時、この会社は早々に消滅するでしょう。
しかし、
今後10年後に4倍の成長は、
一人一人が謙虚さをもって集団で経営することで成し得るはずです。