2013年11月17日(日曜日)
11.17.マカオグランプリ・F3 香港KeePer PROSHOP
マカオグランプレにTOM‘Sは22年連続出場して、
舘会長は過去、自ら17年の連続出場、2回優勝の記録を持っています。
最近では国本京祐、国本祐資兄弟がTOM‘Sから出場、兄・京祐が優勝し、
TOM‘Sとしては、通算5勝しており、
日本のチームとして、マカオグランプリの
メインレースであるF3に優勝しているのはTOM‘Sだけであるそうです。
日本一の実績を持つレーシングチームであるTOM‘Sは、
大きな大会でも、シリーズでもない世界のレースの中でも異色の存在である
マカオグランプリに、特別の想いがあるようです。
全長6km以上のコースは、
レースの時だけ一時的にサーキットになる完全な公道サーキットです。
だから、路面の状態も公道そのものであり、
二台がやつと並んで走れるような狭いコースが続きます。
エスケープゾーンが全くないので、コースアウトしたら、即、壁に衝突です。
毎年、何らかのレースで死者が必ず出るという恐ろしいレースで、
ある意味ワイルドなレースです。
たまたまパドックで会った国本祐資君は、
「このサーキットは走っていて、アドレナリンが出るのがはっきり分かります。」と、
目を輝かしていました。
今日はお兄さんの国本京祐のマネージャー役だそうです。
マカオサーキットの中で、唯一サーキットらしいグランドスタンド。
マカオグランプリは世界で行われているF3レースのチャンピオンたちが集う、
F3の世界一決定戦のような性格も持っています。
だから、出場チームの大多数はヨーロッパのチームです。
マカオでは、舘会長は「マカオのトラ」と呼ばれ有名なスターです。
一緒に記念写真を撮たい人があとを絶ちません。
パドックが極端にせまいマカオサーキットでは、地下にもパドックがあります。
でも、ここでエンジンをかけるのですごく空気が汚れています。
狭くても空気がきれいなだけ外は天国です。
ところが、このレースはレギュレーションの関係で、
エンジンにハンディが少しある出場です。
世界のF3では、
今年の新しい規格のエンジンを積んで走る国と、
昨年の旧規格のエンジンで走る国が混在していて、
今年マカオグランプリでは、
旧規格のエンジンでレースが行われることに決定したのです。
ですから、新規格のエンジンで一年を戦った日本のチームは、
旧規格のエンジンのテータを今年一年分は持っていず、
旧規格のエンジンをさらに一年熟成させる形で使った他国のチームは、
そのデータがあるので、日本のチームよりも若干有利だと言うことです。
耳で聞いた記憶なので合っているかどうか判りませんが。
いずれにしても、今年のF3日本チャンピオン中山雄一君が、
KeePer TOM‘S F3に乗って、今年のマカオグランプリに出場します。
ところが、一昨日の予選で、
中山選手はマカオサーキットの壁にクラッシュしまったのです。
前後のサスペンションとエンジン、ミッション、すべてが壊れて、
残ったのはモノコックだけというひどいクラッシュだったのだそうです。
それでも幸い中山選手は無キズでした。
さらにサスペンションとミッションの予備はあり、
エンジンも他チームから予備の都合をつけてもらって、
メカの人たちの徹夜作業で、見事に復活。
昨日の「予選レース」に出場しました。
しかし、エンジンを交換しているので10位繰り下げの27位からの予選レーススタートです。
でも、F3日本チャンピオンの中山祐一君は、全くめげていません。
壁に激突した恐怖感も微塵も残っていない様子です。
マカオサーキットは、ストレートが観客席から極端に近く、
しかも、視界が狭いので、ストレートを走る車を何十枚も撮ったのですが、
#12のKeePer TOM’S F3が写ったのはこれ一枚だけでした。
引き伸ばしても、こんな1枚だけです。
香港のキーパープロショップと共同のサポートなので
KeePer PROSHOPロゴと香港の国旗が並びます。