2013年10月14日(月曜日)
10.14.目先の損得を、約束に優先させる人たちの大損
起業してから29年余、
(来年の9月2日に30周年です)
この会社は、支払いを遅らせたことは99.999%ありません。
10数年前に1度だけ、
クレジットカードの引き落としの口座残高が不注意で足らず、
引き落とし不能になったことがありました。
しかしそれを「あとで振り込めば済むことですから・・」と
担当者が軽いことのように言ったので、
この時は怒り、大声で怒鳴りました。
「バカもの!」
この会社の唯一の汚点です。
支払いの遅れがゼロ回なのか、一回あった、では大違いです。
だから100%ではなく、99.999%なのです。
これはもうプライドの問題でもあります。
「支払い」はビジネスの最も基本になる約束事です。
請求の内容に間違いがあれば、それは請求書を出し直してもらいますが、
間違いでなければ、とりあえずでも、すべて、期日以内に必ず支払います。
こちらの事情で、支払いを延ばしたり、支払わないことは絶対にありません。
こちらの資金が苦しかろうと、何であろうと、
支払いの内容に不満があろうと、
支払うべきものは、1円も引かずに全額期日までに必ず支払います。
支払ってから、不満は不満として翌月分の中で解決します。
昔、経営に余裕がまったくなかった時期には、
自身の生命保険を担保にして借金をして支払いの全額を期日までにしました。
起業して数年の頃は、銀行のカードローンまで使ったことがあります。
こんなことは当たり前のことであって、
支払いを遅らせたことがない、
なんてことは、
力んで言うようなことでもなく、威張るようなことでもありません。
期日までの支払いは、
ビジネスの最低限の約束であって、
私はこの最低限の約束を守れない会社や個人とはビジネスをしません。
支払いを遅らせる会社で、
今も存在し続けている会社はありません。
その多くが色々な形で破綻しています。
もう一つの自慢ですが、私達の会社には、
焦げ付き債権がほとんど発生していません。
過去、私の甘さが原因で、直接のビジネスとは離れた所で、
融資したお金が焦げ付いたことはありましたが、
売掛債権が回収できず焦げ付いたものはほとんどありません。
しかし、私達の会社の債権管理ルールは、
「支払いの約束の日を過ぎて入金がなければ、商品を出荷しない。」だけです。
つまり、約束を守らない人とのビジネスはしない。ということだけです。
不思議なことに、たったこれだけで焦げ付きはなくなります。
約束を守らない人とビジネスをしなければ、
焦げ付きなんてくだらないものは発生しないのです。
反対を言えば、
支払いを不要に延ばしたり、
目先の損得にとらわれて約束を守らなかったりすれば、
まともな正常な取り引き先から、いつかは相手にされなくなります。
反対に、
単に絶対に支払いを遅らせず、
約束は、約束なので、目先の損得にとらわれずにキチンと守っていれば、
キチンとした会社、取引先とずっとお付き合いが出来ることになります。
この差は実は大きいのです。
その点で、中国の企業、人たちは、一般的に、
支払いは延ばせるだけ延ばしたほうが、優秀な経理であり、
いったん交わした約束でも、
自分がその約束によって損をすると思ったら、
いかにその約束を守らないようにするのかが、利口なビジネスと考える風習は、
国際的に見ると、いかにも非常識で、遅れています。
中国のビジネスが、実は、この部分が致命的になって、
どこかで大きくつまづくのではないかと思っています。
同じように考えている人は、非常に多く、全部と言っても過言ではありません。
悲しいことですが、本当のことです。
中国の国内でしか見られないSNSで
好き放題の嘘っぱちを書きまくっている詐欺会社のサイトを
潰せないでいる悔しさ。無力感は、どんどん中国をキライにしています。
この気持ちの存在こそが、それほど遠くない将来、
いつか中国の人たちが大損する源泉になるのではないだろうか。